「宴」は、可能性を秘めて続きます。

松居和チャンネルで名聴き役をしていただいているsayaさんのバースデーコンサートがあり、私も飛び入り参加しました。

久しぶりに思いっきり演奏させていただきました。sayaさんの人柄が、厚みを増し、歌声で迫ってくる、不思議な夜。
音楽はいいなあ、人間のコミュニケーション能力は深いなあ。
祝うこと。これが、一番心を一つにする。
sayaさんとは音楽を通して知り合ったのです。6万人のフォロワーがいる歌い手、キャスターで、誕生日を祝う人たちがライブハウスに集まり、Sold Out。

言葉の会話、音楽の会話。どちらも時に激しく、時に優しく。「宴」は、可能性を秘めて続きます。

ピアノxアレンジxプロデュースの塩入さんは、その凄い演奏だけでなく、羽生結弦の音楽監督を担当してきた熟練の達人。ベースの岡沢さんは、七年前に私もアルバムに参加させていただいた名手。

凄い音圧の「祝い」になりました。

 

sayaさん。これからも、どうぞよろしくお願いいたします。

 

日本乳幼児精神保健学会 の公開講座で講演します

10月12日 10時
2024年度一般社団法人 日本乳幼児精神保健学会
の公開講座で講演します。

公開講座は市民公開講座としていますので、事前申込みは不要、かつ無料です。
ぜひ、お越しください。

第4回学術集会in浜松
妊娠・出産から始まる親子への寄り添し
-子どもがかわいいと思える支援・出会ったその時を大切に

 

 

 

「子育ての『魂』を守らなければ」

「毎日、八時間も、赤ちゃんを母親から引き離したら可哀想でしょう」、その気持ちが「保育」の現場から消えていったら、国を支えてきた「利他」への道筋、生きる動機が崩れていく。保育だけでなく、就学前のさまざまな仕組みがいま一斉に「輝き」を失い、それは、学校教育に連鎖している。すでに取り返しのつかない状況が、義務教育に起こり始めている。

その動きを進めているのが、母子分離を進める政治家たちと、保育科で教える「教授」たちだとしたら、歯車は、すでに巧妙に出来上がっている。どこで、断ち切ればいいのか。

というわけで、

 松居和チャンネル 第25回のテーマは、「子育ての『魂』を守らなければ」、副題は、「人類は、子どもの最善の利益を優先する」としました。

 ご視聴いただければ幸いです。

十一時間保育を「標準」と決めた国の仕組みを、受け入れ、子育てを「学問」にして誤魔化そうとしたあたりから、教授たちは、資格ビジネスに取り込まれ「感性」を失っていった。母子分離を正当化しようと試みた時に、人間性を放棄している。

親たちが、保育施設に子どもを預けることに躊躇しなくなれば、彼らの作った「仕組み」はあっという間に壊れていく。それは容易に想像できたはず。

教える教授たちの足元も揺らいでいる。大学や専門学校の保育科が定員割れを起こし、そこで教える人材の力量が、いい加減で、専門性などという言葉に騙されなくなった保育士の集団離職が、全国で起こっている。

彼らは、もう保育を、一生の仕事、「働き」とは、思わない。国が、親たちによる「子育て」を価値ある「働き」と見做さないのだから、ある意味、これは「自浄作用」だと思う。

本能的に、幼児たちに寄り添っているのだ。

私は、講演先で中学生に話しながら、その子たちの「真剣な眼差し」に救いを求める。ここにいる生徒たちと、幼児たちを出会わせればいい。それで、利他の歯車は回り始める。

人間関係の「仲介役」として、幼児たちが、そこにいる。

人間が、いい人間になる「先導者」として、生まれてくる。

 

 

中学生に講演します。真剣に。

人間は、自分を「いい人間」にしてくれるものたちを自ら生み出す、作り出す。それが、0歳児であり人形。その人たちから優しさや忍耐力、言葉のいらないコミュニケーション能力、そして「祈ろう」と思う気持ちを引き出してもらい、幸せへの道筋を知る。

そう中学生に説明してあげると、体育館に、ざわざわと「生きる動機」が蘇ってくる。

保育園や幼稚園がなかった、つい最近まで、人間は全員が、012歳児と数年間、関わってきました。親子の関係だけではない。祖父母として、兄弟姉妹として、隣人として。

子育ては、親たちが自分の「いい人間性」を発見し、それに感動すること。その体験が、社会の「絆」の根本にあった。

そう説明してあげると、中学生が、嬉しそうにし始める。自分も、親たちを育ててきたんだ、とすでに役に立っていたんだ、と気づいて、安心する。

子育ては、社会の最小単位である男女が、お互いに、根っこのところではいい人だ、と確認すること。宇宙は、我々人間に、自信をもって0歳児を与える。全ての人間に、この絶対的弱者によって引き出される「いい人間性」がある、と宇宙は信じている。それを、男女が信じなければ、という話を中学生にすると、いい感想文が送られてくる。

「女性の社会進出」という言葉があるだろう。それは、子育てをしている女性を社会の一部と見なさない、「罠」です。輪になって踊ること、一緒に祝うこと、悲しんだり、励ましあったり、慰め合ったりすること。つまり、自分は、絶対に一人では生きられないことを確認すること。そのことの方が、よほど大切な「社会」です、と中学生に講演する。真剣に、真剣に。

「中学生からの感想文」

4、5年に一度、中学生、全校生徒対象に講演を頼まれる。なぜか、そうなる。先々週も行ってきました。

最初が30年くらい前で、彼らは、変わったように思えますが、全然変わっていないようにも思える。

鍵を握る人たち。

講演する一週間くらい前から緊張します。すでに彼らが、私を育てようとしているのが、わかる。

そういうわけで、今回の「松居和チャンネル第23回」は、私の講演を聴いた中学生たちから来た「感想文」を紹介します。

タイトルは、「中学生は真剣です」 副題は、~感想文に、「感性」が現れます~ です。

真剣に話すと、中学生との間に、世代を超える無言のやり取りが生まれる。時間の都合で、大人向けの3割を削りますが、基本は親に話すのと同じ。

情報とか「闘う道具」を教えるより、幸せは、「自分がいい人だ」と感じること。

その為に、小さい子たちが居る。

可愛がっていれば、それだけで、いい人生が送れる、と説明します。

そして、できることなら、全員に、保育体験をさせてあげるといい。

結婚は、自ら進んで「自由を失うこと」。子どもを産むことは、それに輪をかけて「不自由になること」。そこに「幸せ」があって、「絆」という。誰も、自立なんて出来ない、頼り合うのがいい、そこまでしっかり、きちんと話す。

すると、中学生が「親になりたい」と書いてくる。その流れを、母子分離を画策する政府が止めないで欲しい。未来の「生きる動機」を消さないでほしい。

「教育」が、幸せについて、きちんと語る時期が来ている。

「子育て」に幸せがあったから、人類は続いてきた。経済競争に参加させる前に、それを次世代に伝えなければいけない。(チャンネル第23回、親子で一緒に見てほしい。)

アメリカンドリームという言葉もそうですが、欧米の平等論は、ネズミ講のネズミを増やそうとする強者の論理。結果的に弱者を追い詰め「格差」「不平等」を生む。

こども家庭庁は、「子育てしてると人生の幅が狭くなる」などと、馬鹿なことを言うな!

平等なんてあり得ない。不平等で、全員が相対的発達障害で、それぞれに役割分担を見つけるから、人生は充実するし、楽しい。

そんなことを、中学生に伝えます。

すると、体育館を出るまで、拍手が続いたりします。

その音に、励まされます。


 

はごろも「蔘』講演会で使う、絵本と児童文学

7月14日、14:00 はごろも「蔘』講演会「絵本のある子育て」(大井川地域交流センター 大会議室)で、主催者さんに用意してもらう絵本と児童文学のリストです。
これを全部使ったら、講演は十時間くらいになりますから、どうなることやら。

(絵本)
ピーうみへいく、ペニロイヤルのおにたいじ、ネズミのお医者様(こどものとも復刻版、と最近版)、
7羽のからす、くろうまブランキー、こすずめのぼうけん:堀内誠一、ふしぎなえ:安野光雅、12月のおくりもの、うみのがくたい:丸木俊、ねずみ浄土:丸木位里、だいくとおにろく、スーホの白いうま:赤羽さん、ぴかくんめをまわす:長さん、松居直、どうぶつのおやこ:藪内正幸、あまがさ、からす太郎:八島太郎、まるのうた:ラマチャンドラン、こんとあき:林明子、わにわにのお風呂、べプロペラ機:小風さち、

(児童文学)
太陽の戦士:サトクリフ
農場の少年、長い冬:ワイルダー、
飛ぶ教室:ケストナー
こじかバンビ、バンビの子供達:ザルテン (白水社版があれば)
燕号とアマゾン号:ランサム
トムは真夜中の庭で:ピアス
長靴下のピッピ、私たちの島で、やかましむらの子どもたち:リンドグレーン
カラスが池の魔女:スピア
急げ草原の王のもとへ:ヘップナー
ドリトル先生と秘密の湖:ロフティング
海底二万里:ベルヌ
ハイジ:ジュピーリ
ホビットの冒険、指輪物語:トールキン
ライオンと魔女:ルイス
モモ:エンデ
風に乗ってきたメアリー・ポピンズ :トラバース

たつの子太郎:松谷さん
三月ひなのつき:石井さん
ちびっこカムの冒険:神沢さん
長い長いペンギンの話、北極のムーシカミーシカ:いぬいさん
ぼくは王様:寺村輝夫
宮沢賢治 ゆきわたり、セロ弾きのゴーシュ、なめとこ山の熊
新美南吉:手袋を買いに、ごんぎつね

講演会のご案内:9月6日、石川県能美市

「関心のある方であれば、誰でも大丈夫です」
とのことです。
2024年9月6日(金)13:30~16:30
根上学習センター 講堂
住所:石川県能美市大成町111
TEL: 0761-55-8560
対象
関心のある方100名(先着順)
 
主催:日本保育協会石川県支部能美地区会・石川幼児教育保育国際研究会
後援:能美市・北國新聞・日本保育協会石川県支部

「絵本のある子育て」と言うタイトルで講演します。

7月14日、14:00 はごろも「蔘』講演会で、「絵本のある子育て」と言うタイトルで講演します。 大井川地域交流センター 大会議室で、無料です。
【主催はごろも財団【後援】機津市・焼津市教育委員会・社会福祉法人 焼津市社会福祉協議会【企画運営】おはなしのへや【お問い合わせ】090-3421-0640(青野)
私の好きな絵本、児童文学、どんな影響を受けて、それが今の考え方にどう続いているか、「ママがいい!」と関連づけて、柔らかめに話します。ぜひ、いらして下さい。
親交のあった絵描きさんたちとの思い出話もしようかな、と思います。堀内誠一さん、安野光雅先生(私の小学校の工作の先生です、実は)丸木俊先生、位里先生、藪内さん、今江祥智さん、秋野不矩先生、ラマチャンドラン画伯。いっぱい思い出がありすぎて、ちょっと、時間的に無理ですが、やってみます。
(主催してくださった、はごろも財団、企画してくれた「おはなしのへや」ありがとうございます。)

「欧米における養子縁組」人類未体験の制度

今朝、岡山県私立幼稚園PTA連合会の総会で講演して、新幹線に乗ったら、大雨で名古屋に一時間止まりました。

今回から、松居和チャンネルのアップ時間が午後7時になるので、間に合うかな、と思ったら間に合いました。

第22回:タイトルは「欧米における養子縁組」。 サブタイトルは、 ~市場原理で、破綻した福祉は救えない~。

 

少しハードな内容ですが、これが米国の実態で、日本人が知っておくべきことだと思っています。

欧米先進国における里親や養子縁組制度は、「家族の求め方」が不自然に歪んだ「社会」で作られた制度です。四割から五割の子どもが未婚の母から生まれる状況が生んだ、人類未体験の「やり方」です。「簡単に、合法的に家族になり、また、それを解消できる仕組み」が、これから、どう進化していくのか見極めなければいけない。

「社会で子育て」や、「保育は成長産業」という閣議決定の先に、行き場を失った子どもたちがすでにいる。それをこのドキュメンタリーから感じてほしい。

血のつながりを忘れた「制度による」親子関係の模索が、人類の持続性に、楔(くさび)を打ち込んでいる。

日本人は、その前で躊躇する。

躊躇すべきだと思う。

子孫を残すための性的役割分担が、「親」という役割に移行し、「親身な」社会を生んで来た。

「親身な」関係の連鎖が満ちて、モラル・秩序が社会に生まれる。

しかし、こども家庭庁は、「性別役割分担意識からの脱却」を「働き方改革を正面に据え」て実施していく、と宣言する。

それでいて、少子化は困る、と言うのだから、話にならない。国民から月々数百円徴収し、義務教育を破壊させようとしている。

子育ては、お金では買えないのです。

「子育て」は、人類にとっての自然治癒力、自浄作用でした。

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「ママがいい!」、Amazonのジャンル別で、再びギフトランキング一位になっています。ありがとうございます。このランキングが一番嬉しいです。

 

Amazon、人気ギフトランキング、再び、第1位

出版されて2年半、「ママがいい!」Amazon、人気ギフトランキング、再び、第1位です。(ジャンル別ですけど)

嬉しいです。保育士たちに園長先生から、保育士たちから、教育長さんや議員に。

ママ友同士だったり、教員から校長先生に。

母親から、父親に。

祖父母から、息子や娘に。

マスコミがぜったい取り上げない「ママがいい!」が、心を込めて、繋がっていく。本当の優先順位が戻ってくれば、保育園、幼稚園が「ふるさと」になって、崩壊寸前の学校教育が立ち直ってくる。よろしくお願いいたします。