松居和チャンネル 第112回のテーマは、
「保育体験」に対する、対応の違い
副題を、『人間は、「可愛いよね」って言葉で、まとまらなきゃいけないんです』
としました。
大田区議会議員の伊藤つばさ君が、「一日保育体験」を進めたら、という質問を、区議会でしてくれました。彼は、以前このチャンネルの討論会に出席した若手議員。
(質問の様子は、この回の最後に、リンクを貼りました。)
一日保育士体験が、なぜ、いいか。学校教育を立て直すとしたら、これしかないのではないか、という趣旨の質問に、行政が、とてもいい感じで答えてくれたのです。
保育指針にも、「園と、家庭の関係」を築くための「保育参加」として、やっていくべきもの、と書いてある。それを、はっきり、答弁で、行政が言ってくれた。
各地で、地方議員が動いてくれるときに、(行政や市長に)この答弁を見せてほしいのです。
現場には、様々な「事情」がある。保育の歴史的経緯が、地域ごとに、ずいぶん違う。加えて、既存の保育の「質」の問題。
公立園だけの地域もあれば、民営化で、サービス産業化し、「ただ預かる場所」になっているところもある。
市長や「現場」の意識の違いも、影響する。
幼稚園と保育園の割り合い、公立と私立の割り合いなど、仕組みの違いが、年月を経て、「子育て」に対する意識の違いとなって現れる。
板橋区の区長を10年くらい前に説得して、板橋区では、全ての公立幼稚園、保育園で「親の保育体験」をやっています。いい結果が、親たちの感想文にも、保育士たちの感想文にも、出ている。区のホームページを、ぜひ見てほしい。
他方、松居和チャンネル 第102回「地方議員が動いてくれる、大切さ」で紹介した、軽井沢町議会議員の小林天馬議員からの手紙には、こうありました。

「保護者が他の子どもの様子を見ることによる、個人情報や噂・風評被害のリスク」が指摘され、現時点では前向きとは言えない答弁がありました」。17年前に、一日保育士体験を始めようとした時にも、実は、この問題を言われた。
それなら運動会だって、できない。「足が遅い」という個人情報が漏れてしまう。個人情報保護法を守っていたら、義務教育も、保育も、人間社会も成り立たない。親身な絆が育たないのです。
(本来、法律は、十七ヶ条くらいでやるのが、一番いい。)
「保育士体験」の話を、10年くらい前に品川区の公立の園長たちに持って行くと、「こういうのを、待ってました」と言ってくれた。
「いつでも、親に見せられる保育」をしている。
これが、保育の基本なのです。
「一日保育士体験」の裏の役割は、年に100日、親の目が入ることで、保育士による「虐待」を止めよう、です。最近も、福岡で、14中10人の保育士が、園児虐待していた、という、とんでもない話がありました。それが、すでに、忘れられかけているのです。
波風立てずに保育の質を確保するとしたら、「いつでも親に見せられる保育をする」、そこから出発するしかない。
板橋区でもそうでしたが、まず、園長先生たちを説得し、その次に主任たち、最後に「保育士たち」と順番に理解してもらう。三回、行きました。
(この回の最後に「多賀城市公立保育所鉄究グループ」の研究資料を掲載しています。現在進行形で、市長が率先し保育士体験を進めています。新聞記事にもなっています。)
今、これほど幼稚園、保育園、学校で、保護者とのトラブルが増えているのは、保育者や先生の「質」の問題もありますが、お互いに、信頼関係を作ろうとしていないことが原因です。
「個人情報保護法」を施行しリスクや責任を避けようとする、同時に「共働き」を推奨し、質を考えずに保育園を増やしていった。その結果として、今の、学級崩壊や不登校児の増加、社会現象としての、「引きこもり」がある。
その事実を隠したい、という雰囲気が、行政にも、政治家にもある。(誰も、責任を取ろうとしない。)
2000年代初頭、日本では、幼稚園を卒園する子どもの方が、はるかに多かった。
幼稚園が一つもない自治体が二割あったことを考えると、7割以上の親たちが、3歳までは自分で育てる、という選択をした。
「年少組」、3歳児の人数が少ないことを園長先生に問うと、
「年少ではまだお母さんが子供を離したがらない」と言っていた。
それが、たった20年で、0歳児を「躊躇せずに」預ける親が、日常の風景になってしまったのです。
これは、国の「政策」と、マスコミの誘導。
「経済」という言葉に誤魔化された、「愚策」から逃れる時が、きている。
子どもたちは、「ママがいい!」と叫んでいる。
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読売新聞に一面広告が載りました。


