月別: 12月 2012
政権交代/そして、新内閣
政権交代、新内閣、すべて人間のやることです。
ゲスト出演のお知らせ。
ディジュリドディジュリドゥー奏者のKnob君のライブにゲスト出演します。2、3曲?だと思いますが、よろしければいらして下さい。
1月11日、PM7:30、六本木「スイートベージル」です。
詳しくは、下記のページを御参照ください。
http://www.knob-knob.com/2013111stb139.htm
中学生の感想文、その2
「私は、幼い子は苦手なので、今まで幼い子と関わらないようにしてきました。けれど、今日の話を聞いて、積極的に幼い子と関わろうと思いました。」
中学生たちとの対話
講演した中学生からの感想文が届きました。一年生から三年生まで、様々です。さっそくお礼のメールを先生に送りました。
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感想文ありがとうございました。
私のために選ばれた言葉の数々で、本当に感謝です。
こんなにわかっていてくれたのか、と安心するやら嬉しいやら。
封筒あける時は結構ドキドキしました。
「あの人の話を聞いて、久しぶりに聞く気になった。すごく人の事を考えてるなって思った。自分が4才の時を思い出した。もう一度ききたい。 ためになった! 言葉じゃ表せない!」
は、音楽家でもある私には特に嬉しかったです。
いままでもらった感想文集の中で、一番響いてきて、温かかったです。いい子たちですね。
OOさんの私への質問ですが、本人に会わずに答えるのは難しいので、どのように答えるかは先生のご判断にお任せします。(離婚した母が再婚する。本心では継父と一緒にいたくない、でも、本当の事を言えません、という質問です。)
とても素直な悩みと質問です。
文章を読んでいると理解力のある人ですし観察力も分析力もあります。でも、この状況に正解はありませんね。どういう行動が良い結果を生むのか誰にもわからない、ということです。継父が良い人である事を祈るばかりです。
こうしてほしいなと思うのは、良い自分を保つために、できるだけ幼児と接する時間を作ってほしい、ということです。卒園した幼稚園や保育園を訪ねて手伝いをしたり、幼児と遊んだりしてあの人たちと接する時間をとれば、この子はちゃんと答えのようなものを見つけていくはずです。すべて相対性のものですから、母親がどう変わってゆくかによって、継父との関係がどうなってゆくかによって、この子は、様々な苦しみや安らぎを体験するのでしょう。どんな時でも彼女が精神的に安定していることが、一家にとって、たいせつな柱になるはずです。彼女の存在が一家に安心と癒しを与えて、みんなを落ち着かせるのです。
それには意識的に幼児と接していること。自分の価値を鏡になって見せてくれる人たちに囲まれていること。
そして、常に相談相手をまわりに持っていることです。
この人は理性と感性のバランスが良く、研究心があって学ぼうとする力が強いので、自分の相談相手を育てるタイプの人です。友だち、先生、祖父母、親戚、相談すればするほど相手を育てます。
私もちょっと育てられている感じがします。
ーーーーーーーーほかにもーーーーーーーー
「よくわからなかったけど、聞いてよかった」
「いつでも無言の愛というやつはとてもいいと思っております」
「話が難しく思えましたが、生きていくうえでは大切なことだと思いました」
「自分も小さい子たちにはげまされて、育てられたいです」
「自分が親になって困ることより『いいな』と思う方が多くなる日が来ると思うと、とても楽しみになりました」
「幸せについて、きちんと語る人はめずらしいです。ぜひ、次の講演も頑張ってください」
「親になりたいと思いました。今日のお話しは、私の成長につながったと思います」
「私たちは親に育てられているだけではなく、私たちも親を育てているとゆう話を聞いて、なんていえばいいかわかりませんが、話にひきつけられました」
「松居さんが一年生からの質問の答えを、全て精神的なことで答えていたので、子どもを泣き止ますためには、まず自分が落ち着いて、それから自分でどうすればいいか考えるのが大事なんだなあ、と思いました」
「非常に実になるお話を聞くことができ、とても嬉しいです。『幸せのものさし』という言葉をよく使われていましたが、あれは自分の価値観ということなんでしょうか。自分も職場体験で幼稚園に行き、園児たちが自分の行動一つ一つに笑顔を見せてくれて、松居さんの『幸せのものさし』というものがよくわかった気がしました。子を育てるという行為が、逆に自分を育てることにつながるという話が一番お話の中で共感でき、印象に残りました。松居さんの色々な経験談を聞けて、本当に自分の物事を見る目が変わりました。とても良かったです」
ーーーありがたい言葉をたくさん、いただきました。ーーー
Merry Christmas!!
メリークリスマス!!
中学生に講演/試され、助けられる。追悼ラビ・シャンカル
中学生に講演しました。
松居先生
今日は心のこもった講演をありがとうございました。
彼らから教えられてる、育てられているというものさしを持つことが自分自身のためにも必要だと改めて思いました。
魂の言葉や想いは通じるのですね。
そのことがわかってうれしかったです。
ありがとうございました。
こちらこそありがとうございました。私を助けようとしてくれた彼らの優しさを、いつまでも憶えていようと思います。
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帰宅すると、新聞にラビ・シャンカルが亡くなったという記事が載っていました。インドのシタール奏者です。ビートルズのジョージ・ハリスンの師、歌手のノラ・ジョーンズの父、と書いてありました。 私は、コンサートで二度、彼のアルバムで一度共演したことがあります。懐かし時代が確実に終わってゆく感じです。
できるところまでやってみよう、と思います。ご冥福を祈ります。
安野先生/言葉のない絵本
息子の幼稚園の先生が、朝、「和さん、安野光雅さんがこんなこと書いていたわよ」と教えてくれました。月刊絵本に一緒について来る「絵本の楽しみ」という小冊子でした。
キャリアと子育て/政権公約と保育現場の思い(長い付録)
前回、キャリアと子育て/政権公約と保育現場の思い、という文章を書いたのですが、これはその付録です。
えてみました。
カズ・マツイ・プロジェクトの入手困難盤がタワレコ限定復刻/だそうです。びっくり。

宇宙の相対性の中で/公園に幼児と座っていると
私が一人で公園のベンチに座っていたら「変なおじさん」で、
三歳児と二人で並んで座っていたら、「いいおじさん」です。
宇宙の相対性の中で、三歳児は、そこにいるだけで私をいい存在にする。
それが、人間を進化させる一番揺るがない絶対的な法則のはず。
その繰り返しが、人間たちを育ててきたのだと思います。
幼児たちは、自分がいれば、周りの人間がいい人間になるんだ、ということを感じ、その感覚を身につけて育ってゆく人たちだった。ひとをいい人間にする、という役割りを身につけ、できればそれを感じ、理解し、社会は成立していた。
世論調査で動く政治家、ところが世論調査は乳幼児の思いを反影していない。
有識者は情報を学んだり数字を分析しますが、幼児の願いを知識として持ち合わせていない。幼児の願いは感性、つまり想像力の領域に存在するものだからでしょう。
弱者を見つめ、人間は想像力を磨かれ、その想像力の積み重ねで生きる指針と心を得てきました。
以前、経済財政諮問会議の座長をやっていた学者が「乳児は寝たきり、幼児は野蛮人」と私の目の前で言った。
厚生労働大臣が、「子育ては専門家に任せておけばいいのよ」と言ったり、25万人の乳幼児を母から引き離す施策を、総理大臣が国会で「党の真骨頂」と言う。
子育ての仕組みを変える「新システム論争」の中心にいて、「これまで親が第一義的責任を担い、それが果たせないときに社会(保育所)が代わりにと考えられてきましたが、その順番を変えたのです」と言っていた学者が、今度は国民会議のメンバーに選ばれる。
選挙のために、テレビの討論が繰り返され、次の世代を育てることではなく、年金の多寡で将来の幸せを量ることが当然のように意識のなかに広がってゆく。選挙という闘いが、人々の意識を利権争いに導いてゆく。
弱者というのは貧しいひとたちを言うのではないのです。貧しき者は幸いなれ、と聖書にもあります。欲を捨てて貧しさに釈迦は身を投じました。弱者というのは、一人では絶対に生きられないひとたち、そこにいるだけで人間をいい人間にするひとたちを言うのだと思います。