大きなホールでした。シャクティ日本滞在最後の晩でした。
シャクティが立派なステージに立っていました。何十年もの間、小学生、中学生、高校生の学芸会や合唱などの発表会の舞台になってきた、無数の思いのこもった広いステージでした。
キリスト教について学ぶ会という趣旨の夜だったこともあって、ちょっとよそいきの服を着た父母の方たちと、なかなか行儀のいい子供たちがシャクティの踊りを見つめました。
終わって、最後に玄関のところで、子どもたちが一人一人シスターと握手をしました。
静かな、落ち着きのある夜でした。ソウバさんが、「こんな親子が、シャクティを見てくれているのが、嬉しい」と私に言いました。
ふつうは出会わない人たちが出会いました。心を一つにしたのです。「舞台」が、その魔法を、とても発揮した夜でした。
子どもたちが見に来ていたことが、やはり出会いに重要な役割を果たしていたのです。
ちょっと、ピーターパンの世界を感じました。不思議な夜でした。オーバーコートを着て、子どもたちがお父さんやお母さんと手をつないで、家に帰って行きました。