自民党TVで、三原じゅん子さんと対談した時の画像をユーチューブで見ることができます。ここまでは九年前に言ってある。
党大会の女性局、少子化対策委員会、厚労部会でも話しました。衆議院で参考人、口述人もやりました。その都度、反応は良いのに、政策には反映されない。一年生議員に講演した時は、石破さんが、私を紹介したのですが、「母子分離政策」は止まらなかった。
教師も保育士も不足し、児童虐待も、不登校児童も過去最多です。


西伊豆の保育士たちと。教育長さん、教育委員会の局長さんも参加してくれました。今年は、松崎も加わって三園です。
午前中の保護者向けの講演には父親たちも結構来ていました。一日保育士体験が、始まっているのです。幼児を大切にする女性たちは、結束力とパワーが違います。
(前夜の懇親会が、私の誕生日と重なりました。) 
現在のグローバル経済は、「貸し借り」で成り立っている。
その基本を忘れて、政治家は、平気で「母子分離」を「子育て安心プラン」と名付け、「誰でも、いつでも預けることができる」、「誰でも、いつでも『子どもたちの願い』に背を向けることができる」ことを「子育て安心」と名付けた。非常に程度の低い「経済政策」、稚拙な「罠」です。
それによって、子どもたちが「世の中」を信じなくなる。その現象がどんどん広がっている。それが、学級崩壊やいじめ、不登校、結婚しない男たちという「結果」となって現れているのです。
子どもたちからの「信頼」を失うと、市場原理は、対立し、やがて破綻へ向かう。(今、アメリカで起こっていること。)
子どもたちからの「信頼」を、取り戻そうという保育者たちの「意志」が、この西伊豆町の動きに感じられるのです。
人間社会は、一中学校区、つまり、村単位で、再構築していくしかない。それには、一つ一つの保育園、幼稚園の「心を一つにした」動きが必要です。
各園で、「一日保育士体験」が始まっています。その報告もありました。
どうしても、やろうとしない一人の親のことで相談を受けました。
「そういう親は、室町時代でもいた」と思えばいいのです」。ダーウィンの法則で、きっと何か、役割を果たしているのです、と答えます。
全員を目指し、7、8割まで達成できれば、小学校、中学校が突然、楽になってきます。親たちが、保育者や先生に感謝するようになると、子どもたちが落ち着くのです。
秋には、教育委員会の依頼で、中学生の保護者たちに、講演することになりました。一中学校区、という単位で、「親心のビオトープ」を作っていけばいい。それを、小学校入学前に、保育士体験とか、父親の会、などで整えていけば良いのです。
中学校で講演をすると、保護者たちに混じって、先生たちも講演を聴いてくれます。
そこが、結構重要です。
学校の先生たちは、乳幼児期から、長時間、自分の子どもを預けている人が多いのです。これでは、子どもたちに対する「見本」としては、本当は、本末転倒なのです。
子どもたちに「いい親」になって欲しい、と願うのであれば、先生も、しっかり、三年くらいは育休をとって、毎週一度は、学校に、赤ん坊を連れて来て、生徒たちに自慢してほしい。同僚の職員たちにも、見せてほしい。赤ん坊の「働き」を、学校に持ち込んで欲しい。
その時の先生の、「親としての顔」が、生徒たちの人生に、良い影響を与えるのです。学校で、教科書に書いてあることを教えてるよりも、もっと「大切な」、人が、幸せに生きる道筋を、先生たちの嬉しそうな顔が、教えるのです。
保育者たちの結束がきっかけになって、教育委員会にも「子どもの存在を祝う」風景が広がれば、町全体が、自然に、まとまってくるのです。
子は鎹(かすがい)ではなく、「子育て」が、社会の鎹(かすがい)。
人間社会をまとめるのは、理屈や損得勘定ではなく、「母性」なのです。