松居和チャンネル、今までのリストです。

松居和チャンネル、火曜日の深夜にアップしていましたが、次回から、火曜日、午後7時(19時)アップになります。よろしくお願いいたします。
松居和チャンネル、今までのリストです。

「松居和チャンネル」始まりました。第一回【ママがいい!】人類未体験の時代への警鐘。
https://www.youtube.com/watch?v=56cLD5Fh-Gg

松居和チャンネル」第2回「日本人の子育ては魔法だった」〜そして、なぜいま【ママがいい!】なのか〜、
https://youtu.be/l3Jo8ex6RfM

「松居和チャンネル」第3回「人類にとって餌付けとは:チンパンジーのカニバリズム」
https://youtu.be/Um8Swqv0haY

松居和チャンネル」第4回【園長先生の悩み】経済優先の国の姿勢で、保育が追い込まれていく
https://youtu.be/jVPBn7zZy5w

「松居和チャンネル」第5回:【幼児が人間性を育てる】これからの幼稚園、保育園の役割
https://youtu.be/TVGS4dYF06Y

「松居和チャンネル」第6回: 幼児を眺め、古(いにしえ)のルールを思い出し、神話を再創造する。
https://youtu.be/BRhOu4Sx-CA

第7回 松居和チャンネル
「利権争いと分断」
0歳児を眺めることの「平等」性について
https://www.youtube.com/watch?v=qq2axI9i24Y&t=246s

第8回 松居和チャンネル
子育ての社会化により、男女(夫婦間)の対立が始まり、分断が進む
「日本は違う道を!」
https://youtu.be/u5J9CNr4eq0

第9回 松居和チャンネル
ちくちく言葉の破壊力  〜それに立ち向かう「詩の力」〜
https://youtu.be/rJ8jEo6JdWA

第10回 松居和チャンネル
欧米コンプレックスが主導する「母子分離」
https://youtu.be/WpMIkAx84X4

第11回 松居和チャンネル
発達障害は絆を育む「凸凹」
~「夢」は、次世代の幸せを願うこと~
https://youtu.be/zOozeDlDoBE

第12回 松居和チャンネル
義務教育の危機
~「専門性」では「人間性」を補えない~
https://youtu.be/6Wf1iuO4kZs

第13回 松居和チャンネル
道祖神園長を大切に
~子どもたちに天命を果たさせる~
https://youtu.be/Fxs9298V5iU

第14回 松居和チャンネル
大酋長ジョセフからの伝言
~吹雪の中で出会った保育士~
https://youtu.be/tsft5u1JXt8

第15回 松居和チャンネル
子育てに正解はない
~いい親でいたい、と思ったら「いい親」~

第16回 松居和チャンネル
子守唄が人類を導く
~義務教育の中に、幼児たちとの会話を~

▼第17回
神話の再生と音楽
~日本が、海外へ「神話」を伝える~
https://youtu.be/be5XSpLUrg4

▼第18回
幼児たちが小学生に教える「道筋」
~祖父母ごころを耕す~
https://youtu.be/KI0Uv4AmZBU

▼第19回
父親たちをどうする?
~子育て支援センターから、部族へ~
https://youtu.be/SZBhNioFrPo

▼第20回
男女平等とは?
~日本は125位、先進国で最下位。順位落とす~
https://youtu.be/FPRbmf0ZBEY

▼第21回
里親制度と神の采配
~ポスター貼ってお仕舞いです~
https://youtu.be/Om9x4WJ_5YU

 

どんぐり山から、感想文

久しぶりに行った、会津のどんぐり山保育園から、感想文が届きました。

前回行った時には、園庭に線量計(放射線の測定用)がチラチラ、風が吹くたびに数字が変わる、もちろん安全な数字ですが、保育園の役割、宿命のようなものを感じたのを覚えています。

(どんぐり山:1歳児)

とても楽しかったです。育児公演と聞くと、自分の育児のだめなところに気付いて反省する時間のようなイメージがありましたが、 考え方を変えたり自分とは違った視点で育児や日常生活を振り返るきっかけになった時間でした。詩集が一番心に残っています。妹 にも松居先生のYouTubeをおすすめしておきました。 

(三歳児)

クスッとなったりウルッとなったり楽しい講演でした。「良い親でありたいと思った瞬間、その親は良い親」という言葉に少し救われた感じがしました。

(五歳児)

今回の講演テーマから、1歳から園にお世話になっている自身にとって気が重い言葉でしたので覚悟して拝聴しました…!しかし 実際に講師のお話しをお聞きし、仕事と家庭を両立させることを目指した結果、子どもと園への負担が大きくなっていたことを振 り返る機会となりました。フルタイムで働いていた時期、「お迎えが遅い」「早お迎えがいい」と連呼され特に子どもは情緒が不安定になっていたことを思い起こしました。 現在向き合う時間を増やしたことで落ち着きに繋がっているのかな、、と感じています。 家庭と子育てをしながら、仕事で輝くことも促される風潮の中、どんな風になっていくことが良いのだろうかと、これという答え が見つけられず…書籍を購入させていただきました。 できれば、夫と一緒に聞きたい講演でした。これから夫婦でも話し合ってみます。 このような貴重な時間をありがとうございました。 

(ここから私です)

会津からずっと、週に四回講演が続いています。あちこちで、義務教育が追い詰められ、どうしていいかわからなくなっている。教員不足が絶望的で、普通級が崩壊し始めている。「ママがいい!」7刷まで来ています。あの中に答えがあると思ってくれる人が増えています。松居和チャンネルを見て、という講演依頼も増えています。

「翻弄される『子どもたちの人生』」

今回の松居和チャンネル第21回は、政府の「子育て政策」とそれに抵抗してきた現場の発言、気持ち、実態との食い違いについて、一例を挙げて話しました。

タイトルは、

「里親制度と神の采配」

副題は、     ~ポスター貼ってお仕舞いです~

(7年前の記事です)

「厚生労働省は7月31日、虐待などのため親元で暮らせない子ども(18歳未満)のうち、未就学児の施設入所を原則停止する方針を明らかにした。施設以外の受け入れ先を増やすため、「里親への委託率」を現在の2割未満から7年以内に75%以上とするなどの目標を掲げた。家庭に近い環境で子どもが養育されるよう促すのが狙い。」毎日新聞

この子たちのために発言してくれる人、親が側にいない。その多くが親戚にも見放された子どもたちが対象で、誰も、その決定に反論してくれない子どもたちの権利、すでに虐待を受けたり、困難だった人生が、政府と、その背後にいる学者の机上の「政策」によって翻弄されていく。施設入所がいいのか、里親を探すのがいいのか、場合によっては、実の親との関係を見限るような判断を、役場が負うことになる。

ポスター貼って、お終いです、と役場の課長が憤る施策が、確かに、全国にその時告知されたのです。真面目に取り組もうとする「課長」も、いるかもしれない。

子どもたちの未来に関わる道筋を役場が決める、こういう状況は。実は、福祉政策の中で様々に行われてきた。乱暴な「規制緩和」だけでなく、公立園の場合、園長、主任だけでなく職員も異動がある。どの保育園に行くかで、その子の人生が変わる時代になってきている。現場を知らない市長の「選挙公約」が踏み込んでくることもある。しかし、この「未就学児の施設入所原則停止」には、人類未体験の、行政主導による「里親制度」という「家族の見つけ方」が絡んでいる。その「委託率」を現在の2割未満から、7年以内に75%以上とする、という、とんでもない数値目標が掲げられていたのです。

この数値目標は、単なる、学者の欧米コンプレックスの結果のはず。それが、簡単に国の施策になることが、一番の問題なのです。この「数値」を決めている連中は、「責任の重さ」がわかっていない。

「エンゼルプラン」や「子育て安心プラン」と名付けられた「雇用労働施策」と同じで、子どもたちの「将来」を優先的に心配する気配がない。(首相が国会で「あと40万人預かれば、女性が輝く」と言った時の待機児童は2万人だったのです。)

記事の最後に「家庭に近い環境で子どもが養育されるよう促すのが狙い」とある。ここで、私の怒りは、沸点に達する。

「それだったら、11時間保育を『標準』とするな!」

記事から七年、どうなりましたか、という私の質問に、児童養護施設で働く友人から、

「現場では、以前と変わらず就学前児童も入所しています。里親に関しては、微増ですが依然として二割程度。七割を越えるなど、国の暴言、官僚の妄言、『絵に描いた餅』です。」

と返事が来ました。

良識ある課長が、「ポスター貼ってお仕舞い」と言った数値目標が、国の方針としてまかり通るところに、「専門家会議」や政治家の「エビデンスに基づく目標設定」の「いい加減さ」、市場原理の恐ろしさが垣間見えるのです。仕組みに翻弄される「子どもたちの人生」が見える。

「幼保一体化」や「十一時間保育:標準」施策は、多くの地域で幼稚園という形を形骸化させ、親の「子育て」意識は、仕組み依存に傾いて行った。その皺寄せが、保育士たちに押し付けられていった。その結果、児童虐待や不登校が過去最多、保育士不足、教師不足にも歯止めがかからない。

当時、幼保一体化を進めた発達心理学者が、「子育ては大変よね。苦しかったら何でもいいから仕事を見つけて保育園に預けなさい。その方が親も子も幸せになるわよ。三歳児神話なんて、うそよ」とテレビで発言し、世論もそのように動いていった。

その学者と並んで、衆議院の、税と社会保障一体化特別委員会で公述人をしたことがある。そこに、もう一人居たのは横浜の女性市長だった。(衆議院のホームページに画像が載っています。)

民主党政権で幼保一体化ワーキングチームの座長を務めていたその学者が『保育の友』という雑誌で、

「これまで親が第一義的責任を担い、それが果たせない時に社会(保育所)が代わりにと考えられてきましたが、その順番を変えたのです」と言った。

そういうことを軽々しく、可能なことのように言う学者が、政府のワーキングチームの座長になっていた。それが三党合意で自民党政権に受け継がれていった。

この国の将来のあり方を決定づける、教育基本法や子どもの権利条約、人間社会の持続性を根こそぎ否定する発言が、保育士たちに向けて、保育雑誌の誌面で放たれた時、一体、保育学者や社会学者たちは何をやっていたんだ。

学問で「子育て」を考える連中は、保育は「資格」があれば出来るものだと思っている。

そうではない。幼児たちは、周りの人間たちの「人間性」を問い、存在する。

(先週、岡山の小さな街で、中学生全員に講演しました。体育座りで、私の話に一生懸命耳を傾けてくれました。

「結婚というのは、自ら進んで不自由になること。子どもを作ることは、結婚に輪をかけて不自由になること。不自由になることに幸せがあって、それを『絆』と言うんです。」

「子どもを可愛がっていれば、自分がいい人だと実感できる。それが人生。みんなが幸せになれる方法が、あるんです」

前日親たちに話した話を、身の引き締まる思いで、もう一度繰り返しました。彼らは、真剣に聴いてくれて、体育館を出るまで、拍手を続けてくれました。

ありがとう。

頑張るからね。)

 

男女平等とは?

今週アップした松居和チャンネル第20回。
テーマは、
男女平等とは?
    ~日本は125位、先進国で最下位。順位落とす~
です。
 去年、「男女平等、日本125位=順位落とす、先進国最下位―国際調査」〜政治や経済の分野で遅れが目立ち、先進国では最下位だった〜、という、意味不明の「国際調査」があって話題になりました。
 日本が125位という数字が提示されると、「じゃあ、いいことに違いない」と思います。😀様々な視点、観点から、日本は人間社会、「国」としては、世界で一番いい国、と思っているからです。(両親に育てられる子どもが多く、子育てにとって安全、だからです。)
 この「国際調査」では、政治や経済の分野に進出する女性が少ないことが順位を落とし、前の年から、9位も下がっている。
 それは、日本の女性たちの意志だ。優しさ、かもしれない。母性がこの国を救おうとしている、と感じます。
 (欧米の物差しなど、海に捨てて仕舞え、と思います。)
 政治や経済に参加することの反対側に、「利他の具現」とも言える「子育て」が位置している。
 仏教は、「欲を捨てることに幸せを見つけなさい」と教え、聖書も、「貧しき者は幸いなり」、「幼な子が来るのを止めてはいけない。天国はこのような者のためにある」と表現します。
 幼児たちは、人類を調和と、落ち着き、に導くために存在する。
 150年前に、西洋人たちが見た日本に、今の世界の混沌を鎮める「答え」がある。
 『私は日本が子供の天国であることをくりかえさざるを得ない。世界中で日本ほど子供が親切に取り扱われ、そして子供のために深い注意が払われる国はない。(モース)』(「逝きし世の面影」渡辺京二著)
 西洋人がそれを発見し、日本人が、それを捨てようとするのは、あまりにも馬鹿らしい。そう思うことが、私に、本を書かせたり、チャンネルで発言させたりしている。
 最近の、市場原理で混乱している西洋人が作った「平等」の物差しなど、気にする必要は全くない。無視していればいいのに、欧米コンプレックスの学者たちは、「日本は、遅れている」と、まだ言う。
 男女平等を目指し、父親たちに「子育て」を押し付け返すのなら、素晴らしい。でも、政府の姿勢は、平等に「子育て」を回避し、それを、完全に人材が不足している、保育や、学校教育に押し付けようとしている。
 「出産で退職する女性は年間20万人。経済損失は1.2兆円(第一生命経済研究所)」という報道が以前ありました。
 母親が乳児と一緒にいたい、そして、乳幼児は母親と一緒にいたいだろうと想像する、利他の「土壌」を「損失」と捉える。愚かさの金字塔、人間性の喪失、母子分離に拍車をかける「研究発表」を、正論のように報道するマスコミがおかしい。
 今回は、ジェンダー(性差)についても話しました。
 ジェンダー(性差)を手に入れた時に、生物は、「死」を手に入れた。
 次の命を残し、自分は死んでいく。
 ジェンダーは、次の世代に「場所」を譲る、「利他」の心そのものです。
 ジェンダーフリーという言葉には、「死」から、逃れようとする気配がある。逃れられないものなのに。
 指針となるのは、幼児たちの「ママがいい!」という叫び、です。
 そして、
 政府が作った、「なるほどBOOK」という、作為的なパンフレットの表紙を、最後のページに載せました。
 その図式から、「ママがいい!」という子どもたちの悲鳴は聞こえてこない。これほど子どもたちの気持ち、願いを無視したパンフレットはない。
 0歳児は、ハイハイしながら、自ら笑顔で、保育園には向かわない。
 この表紙が表すのは、「専門性」で子育てができると言う学者の誤魔化しと、子どもたちの願いを知ろうとしない政治家や行政の怠慢、そして、保育業者たちの「欲」。
「みんなが、子育てしやすい国へ」という言葉の罠で、子育て放棄、愛着障害、いじめ、不登校が広まっていったのです。
(先週は、会津の、どんぐり山こども園へ行きました。三度目ですが、前回行った時は、園庭にまだ「線量計」が立っていて、放射線の数値をチカチカ計っていた。安全な数値なのですが、風が吹くたびに変わるので、ちょっと不気味でした。
 その側で、講演の後、父親たちとバーベキューをしました。
 コロナのせいで、園における父親たちの集まりの伝承が途絶え、それをもう一度やり直すために、再び、私が呼ばれた。母親の方が多かったですが、それでも、一世帯一人ずつ、場合によっては交代で、聞いてくれました。来れなかった人が見れるように、ビデオに撮って、園の連絡ページにアップしてもらいます。
 「ママがいい!」は、すでに園の貸し出し文庫に入っています。
 このチャンネルのことも、見て、市議とか市長に推薦してくれるように、頼みました。
 全ての園で「親父の会」を作って、「絆のつくり方」伝承していけば、その地域の学校の雰囲気がずいぶん良くなるのですが、政府の口車に乗って、サービス、サービスと、子どもを集め、他人任せにする親を増やしている園もあります。
 どこの園に行くか、で一家の人生がまったく変わる時代になってきました。それに気づいている人が少ない。破綻しかかっている「義務教育」が心配です。)
(講演依頼は、matsuikazu6@gmail.com までどうぞ。)

宇野亜喜良さん

NHKの日曜美術館で、イラストレーターの宇野亜喜良さんの特集をやっていた。40年以上前に訪ねた麻布のアトリエが、懐かしい風景となって、生きていた。当時、私の2枚目のアルバム The Direction West (幻の水平線)のガバーを描いていただくために訪ねたのだ。

宇野さんの絵は、今江祥智さんの「あのこ」で知っていた。

画面に90歳の宇野さんが、ほとんど変わらない感じで出てきて、最近は、俳句を選んで、それに絵を描いている、と言う。

よし、90までなら、あと20年あるぞ。

私も、思いついたことを書いていけばいいんだ、時々、演奏もさせてもらって。

「父親たちをどうする?」

松居和チャンネル 第19回 をアップしました。

今回のテーマは「父親たちをどうする?」

副題は、  ~子育て支援センターから、部族へ~ です。

「部族的感覚」の衰退が、政府の母子分離政策で進められ、20年近くになる。その結果、児童虐待過去最多、いじめや不登校も止められない。教員不足は、すでに末期的な様相を呈している。

日本中飛び回って講演をしているので、いろんな話を聞くのです。三日で教員を辞めてしまった新任の先生。その補充で来た臨時の先生が、生徒を前に、担任なんてやりたくなかった、と初日に宣言してしまう。子どもたちとの信頼関係を築こうなんて気持ちは、さらさらない。こども家庭庁の「未来戦略」と同じです。来年どうするのか、と考えると、恐ろしくなります。

「部族的感覚」は、父性と母性の役割分担によって支えられてきました。

政府の政策と、正面からぶつかってきた保育者たちが、「まず、父親を父親らしくすること」を目標にするのには理由があったのです。現場で行われてきた様々な取り組みについて、チャンネルで話しました。ぜひ、参考にしてみてください。どの園でもできることです。

タイミングよく、先週、「父親の会」にお父さんたちが自主的に参加し、ワイワイやっている幼稚園(太陽第二、と太陽第一幼稚園)で、お父さんたち相手に講演しました。二つの幼稚園には、すでにそういう評判が立っていて、園を選ぶとき、母親から、父親の参加が多いから、しっかりやってよ、というお達しを受けている父親たちなのでしょう。上手く耕されていて、毎月のように自主イベントも多く、楽しい時間になりました。

「お父さん同士が友達かも知れない」、この意識を子どもたちが持てば、小学校や中学校に行っても、簡単に「いじめ」は起きない。

お父さんたちが幼稚園にしょっちゅう来ることで、ふと、「自分は、他の子にも責任があるのかも知れない」と思う。子どもたちも、「困った時に、助けてくれるのは、お友達のお父さんかも知れない」と思う。そうした部族的な感覚を取り戻すことが、小学校や中学校の「落ち着き」につながり、教師たちを守っていく。

講演後、著書「ママがいい!」にサインしながら、裏表紙に、何度も、「パパもいい!」と添え書きを頼まれ、嬉しくなりました。

「太陽第二幼稚園」は、「父親の会」(TMC:太陽、メンズクラブ)に参加している父親が九割を超え、私の講演にも父親がほぼ全員、百人以上出席して、熱心に聴いてくれました。キッカケさえあれば、父親たちは、子どもを中心に集まり、仲間と人生を送りたがっている。この国の将来を、守りたがっている。「男女共同参画社会」の第一は、子どもをつくること。第二は、子どもを育てること。それではピカイチだった、欧米に比べ、家庭崩壊が奇跡的に進まなかった日本が、「男女共同参画『競争』社会」を掲げる政府や経済学者によって、母子分離を促され、壊されかかっている。

それに対抗するような、TMCのエネルギーを感じ、私は、すっかり励まされました。

先々週、西伊豆町で感じた、女性たちのパワー、母性でしっかり保育を守ろうとする先生たちの力強さにも感動しましたが、続けて「親父たちの元気」を確認できたのです。経済競争だけではない。輪になって踊り、祝うこと、祈ること、の方が、よほど大切な「社会」だったはず。その感覚を集団として取り戻せるのは、幼稚園、保育園しかないと思います。

政府や学者は、「女性の社会進出」とか、「社会復帰」だとか言って、子育てしている母親は、「社会」の一部とは認めないように仕向けている。こども家庭庁は、子育てをしていると、人生の幅が狭くなる、などと、馬鹿げたことを平気で言う。しかし、日本のバブル崩壊は、「欧米に比べ家庭崩壊が奇跡的に進んでいなかったこと」によって緩和された。その隠された強み、ドラッカーやストロースが言った「独特な文化的土壌」を、学者や政治家の、短絡的な母子分離施策で手離してはいけない。

「子育て代行」で生じる「負債」は返済できない「不良債権」、次世代への積み残し、となる。

幼児をワンクッションにして、夫婦は、お互いの「人間性」を確認する。幼児がお互いの「いい人間性」を引き出す瞬間を、眺め合う。それが「子育て」。

この国が、その機会を奪われないように、このチャンネルを開いています。ぜひ、ぜひ、知り合いの方に、松居和チャンネルを推奨してください。

日常的に「社会」の定義から、子育て中の母親が除外されはじめた頃、実は、「女性学」と現場の女性園長たちの思いが激しくぶつかっていた。私は、何度もそれを目撃した。利権争いに支配されている人たちと、三歳児神話を守ろうとする人たちが、ぶつかっていた。

その話も、今回はしています。

「幼児たちが小学生に教える『道筋』」

「頼り切って、信じ切って、幸せそう」。

砂場で遊ぶ四歳児に、完成された人間像がある、と思います。

他力本願の真の姿と言うか、

聖書も、「神の国は、このような者達のもの」と言うし、一緒に暮らしていれば、人生の道筋が見えてくる。「その人たち」を見つめ直し、役割を果たしてもらう時が来ている。

というわけで、今回の、

松居和チャンネルの第18回は、

テーマを「幼児たちが小学生に教える『道筋』」

としました。

副題は、~祖父母ごころを耕す~、です。

https://youtu.be/KI0Uv4AmZBU

幼児と交わり、会話して、人間は、ホントのお友達を身近に見つける。それを小学校や中学校で、生徒たちを幼児と出会わせることで広めてほしいのです。

『祖父母ごころ」が、社会から遠ざけられていることについても話しました。

子どもたちを叱れない心、「寄り添う」心、を耕し直さないと、母子分離を進める、今の「福祉」は、仕組み的に子どもたちに寄り添っていない。

「おんぶして、抱っこして」と繰り返す、幼児たちの「願い」が、人間社会を導いてきた。

「ママがいい!」という言葉が、秩序を生み出す原点にあった。

「善循環」を、子どもたちが回してきた。

このままでは、保育士たちが去っていきます。

(NHKの報道から)

「保育士の一斉退職」:「このままでは子どもが守れない 最後の手段です」

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240424/k10014429461000.html

もう、それでいいのかもしれない。一斉退職が、政府の母子分離施策にブレーキを掛ける、最後の手段になるのかもしれない。教師不足も止まらない。

こども家庭庁は、「性別役割分担意識からの脱却」を「働き方改革を正面に据え」て実施していく、と宣言する。

子育ては、人生の幅を狭くする、と馬鹿なことを言っている。そうだとしても、こども家庭庁が言うべきではない。

「専門家」たちが、性懲りも無く、いまだに「誰でも、いつでも通園制度」は可能、みたいなことを言っている。もう、無理でしょう。

保育界は、「女性らしさ」で成り立ってきた。

「長時間保育は、子どもが可哀想」と思う「母性」を、学問とか「専門性」、人権とか「平等」という机上の論理で否定され、女性たちが、男性主導の市場原理に背を向けはじめている。

それが、「保育士の一斉退職」という記事に現れる。

それでも、幼児たちは、出会わせてさえやれば、ちゃんと小学生を導いてくれる。人間性を育ててくれる。その力の方が、「学問」よりも、ずっと確かで、信頼できると思う。幼児と小学生の会話から、ぜひ、それを感じ取ってください。

 

西伊豆で励まされました

西伊豆で講演しました。

呼んでくれた伊豆海こども園の山本園長先生は、「ママがいい」の本を、首が痛くなるほど、うなづきながら読みました、と講演依頼に書いてきた先生です。教育長さんたちにも前もって渡してくれて、教育委員会の局長さんや、町議会の議員さんにも声がけしてくれました。

午前中に保護者たち、午後は保育者たちと議員さん、教育長さんたち相手に、話しました。公立の園が二つなので、保護者、こども園、学校がつながりやすい、まとまりやすい町です。私の話が通りやすい町なのです。

全ての親が、二つのこども園のどちらかを通り抜けていく。保育者たちが数年間、「子どもが喜びますよー」と繰り返し、行事参加を呼びかけて、親心や祖父母心を耕せば、自然に、学校が楽になってくる。親同士が、全員知り合いになり、交流をしていれば、いじめや不登校も起こりにくくなる。子どもはみんなで育てるもの、みんなに責任がある、という姿勢を形にしやすい町なのです。

講演中にも、拍手や歓声が上がりました。

一年後、チェックに来ますから、と約束して、みんなで写真を撮りました。保育は、母性と笑顔でやるもの。そんな写真になりました。ここに掲載します。

(翌朝、早速メールが)

おはようございます

松居先生

運転、お疲れ様でした

お土産のさつま揚げ、食べていただけて良かったです

美味しい干物も送りますので

教育委員会の方に来ていただき、話しを聴いてもらえた事で

松居先生を定期的に呼べるように予算どりをしよう

て言ってくれ、私達は嬉しい限りです

本日もお忙しい事と思います

日中は暑いので

先生、水分多めでお過ごしくださいね

 

感想文の追加と、講演会のお知らせ

保護者、保育士、みんなで聴いてくれた講演会、追加の感想文です。
ありがたいです。
もちろん、出来る講演会の数は限られています。

書籍「ママがいい!」
始まった「松居和チャンネル」

この「シャクティ日記」http://kazu-matsui.jp/diary2/
「X」@kazu_matsui
フェイスブック

多くの人たちが、子どもたちの成長を囲む現状に、早く気づいてほしい。どうぞ、よろしくお願いいたします。無料参加できる講演会のチラシを添付します。この夜、保護者中心に講演して、翌日の午前中中学生に話します。ドキドキします。

 

 

(追加感想文)

松居先生の講話は最初から最後まで楽しく面白く聞きやすかったです。子どもをもっと可愛がっていこう。子育ても自信を持ちながら楽しんでいきたいと改めて思いました。

共感しかなかったです。人手不足で辞めされられない。心ある人たちは、口をつぐんで辞めてしまう。子どもに密に接する人たちは子どもと向き合う時間と余裕がない。そんな悲しい世の中になっていて、松居先生の話を沢山の方に聞いて頂きたいと思いました。

驚きのデータ、実体験を元にした子どもとの接し方、具体的な施策案等、終始笑いが止まらない時間でした。「全ての事象には意味がある」赤ちゃんが泣く意味、そこには大人達の心を一つにする力がある。「子どもといるから、父になれる」この子達に自分は育てられているし、父になっていく。だからこそ自分から全力で子ども達に、愛と感謝を伝え、一緒に育って行こうと改めて決意した時間でした。

保育士として日頃から思っていたことを松居先生が話されていて、終始うなずきが止まらなかったです。ただ一人の力ではどうにもならないのが現状で…。本当は全ての乳幼児の為に動けたらと思うのですが、あの場に息子たちを見て下さる先生方や保護者の方がいて下さって、素晴らしい時間を共有できたこと、本当に幸せなことだなと思いました。そして松居先生の考えが広まる事を願います。(本買いました)

松居先生の講演会ありがとうございました。“「ママがいい!」その一言は勲章です。”その言葉がズドーンと胸にきました。笑いあり、納得!あり、涙あり・・・あっという間の時間でした。保育は人間性、この言葉もとても嬉しく、私も子ども達に人間性を伝えられるような子育て、保育をしたいと感じました。

歯に衣着せぬ、理屈じゃないストレートなメッセージとても心に響きました。「子育てに正解はない。いい親でいたいと思ったらいい親」この言葉で私も含め心救われたお父さんお母さんも多かったかと…。近頃忘れていた事、見えなくなっていた事を立ち止まって考える良い機会となりました。アフリカのマサイ族の話はもう少し早く知りたかった…。

四歳児完成説という言葉が今の娘と重なり妙に納得でした。そして私は実際、自分の母親に「子どもが喜ぶよ!」と言われ、上の子が小学校の時に任期三年のPTA本会役員を引き受けました!魔法の言葉ですね。

こんなに笑った講演は初めてかもしれません。しかし、その中にもとても大切な大事な言葉が詰まっていてとても感動しました。「人の親になる」という事はとても複雑な様に感じていましたが、損得勘定を捨てるとおっしゃっていて何かスッといろいろなことが取れた気がしましたし、「良い親になりたいと思った時点で自分は良い親だから自信を持て」という言葉に感動しました。

松居先生のお話は分かりやすく楽しく、あっという間の1時間半でした。「ママがいい!」は嬉しい言葉ですが時に重たく負担になる時がありました。「ママがいい!」は勲章と先生のお話を聞いたら、急にこの言葉を伝えてくれる今がとても大事で愛おしく思いました。今回の講演会をお父さんにも聞いてほしかったので「松居和チャンネル」勧めました。

中2の息子、年頃でイライラしたり反抗的ですが、次男の迎えに一緒に来ると園児たちに大人気。みんなが寄ってきてくれることが本人は楽しく、嬉しいようでとても良い顔をします。「かわいい」「楽しい」と言います。先生の話と重なり、そういうことか!!

こういう時期だからこそ幼い子との関りは大切なのかと納得でした。父親が父親になるためにも、ぜひとも一日保育士体験させたいと思いました。

早く帰って子どもたちを抱きしめたくなりますね。この時期だけの尊さを大事に過ごしたいと思いました。松居先生のお話が笑いあり、感動ありで大変おもしろかったので夫にも伝えようと思ったのですが、私の話術では全く再現できなかったのでYouTubeを見てもらおうと思います。

 

神話の再生と音楽

松居和チャンネル 第17回をアップしました。

テーマは

:神話の再生と音楽

~日本が、海外へ「神話」を伝える~

どういう「音楽」が背後で流れるか、聴こえてくるか、それによって、人生は、無限の可能性を持ち、変化する。そのことを、子守唄の存在意義から、前回に引き続き考えます。

風景は、みんなで祈り、祝いながらつくるもの。

そのあたりのことを、アメリカでサウンドトラックの仕事に関わった時の、エピソードを交えて、お話ししました。

「トトロ」とか、「千と千尋の神隠し」などから伝わってくる「非論理的」なメッセージ。ドラゴンボールも、心が清くなければ、雲に乗れない、という。

日本は、そうした現代における神話の再生が支持される国。子どもたちにも、大人たちにも。支持されている、ということは、体験として、心に染み込んでいるということ。情報を学ぶこととは違う。神話の世界は「教育」とは対極にある、体験の世界です。

その入り口のところに0、1、2歳児たちがいる。

この人たちを可愛がることで、国の根幹ができていた。

神話的な「交信」が支持される土壌から、「トトロ」が生まれ、大ヒットする。しかも、それを「輸出」できる力を持っている。この国は、「祈り」のビオトープになっている。人類にとって自然治癒力になれる国です。

最近、外国から、人々が、この神話の国に、来る。

日本語で歌われている主題歌が、世界の音楽チャートで、放映の翌週に一位になる。

今、これほど世界が混沌としている時に、宮崎アニメやアニソンが一筋の「光明」になっているのがわかります。

人類は、「神話の再生」を求めている。三歳児神話も含めて。

この国の「母子分離」政策は、人類にとっての損失。神話のチャンネルを閉ざしてはいけない。

0歳、1歳、2歳児の保育現場は逃げ場がない。そこで、子どもを必死に守ろうとしている人からのメールです。

1番必要な事は『勇気と覚悟』だと思います。

同僚に嫌われる 勇気と覚悟

法人に嫌われる 勇気と覚悟

時間や金銭的コストをかける 勇気と覚悟

起訴されても戦う 勇気と覚悟

何がなんでも子どもを守りたいと思う 勇気と覚悟

勇気と覚悟を持てば

自ずと答えは見えてくると思います。

(ここから私です)

保育に必要なのは、「勇気と覚悟」。それがないと、子どもたちを守れない。

そんなことを政府は保育士たちに言わせている。いい加減にしないと、義務教育が限界に来ている。

「勇気と覚悟」がなくても、優しい、穏やかで、静かな、子どもたちの魂を日々癒す人たちが、実は、保育園の「宝」。

その人たちが、辞めていく。

集団離職が止まらない。この人たちが、神話を理解しない政治家や経済学者に対する「最後のブレーキ」になっている。

(NHKの記事です)

保育士の一斉退職 「このままでは子どもが守れない 最後の手段です」

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240424/k10014429461000.html

「子守唄」が、どこかで鳴り続けている。そんな社会に戻したい。幼児たちと過ごした「時間」が、誰の記憶の中にも仕舞われていること、それがモラル・秩序を生み、可能性を広げていくのです。

今回は、映像に音楽をつけるという、シャーマン的な作業をしていて気づいたことも、話しました。

「信頼関係」があると、「結果」は無限の可能性を持つ。

保育現場でも、保育士と園長と保護者、三者の間に「信頼関係」があることで、子どもたちの「可能性」が無限になってくる、そう理解してほしい。

チャンネルの拡散、お願いします。幼稚園や保育園で、職員研修に使われているそうです。教育委員会からも講演依頼が入ります。(講演依頼は、matsuikazu6@gmail.comまで、どうぞ。)

私のアルバムからです。聴いてみて下さい。

https://youtu.be/fm9KjKpoggE

Music of Kazu Matsui (Shakuhachi). “Black Bird & the Bamboo forest,” and “Legend of the lake”.