







松居和チャンネル 第27回 テーマは、「未来の教育現場を整える」
副題は、「14歳の女の子たちは、『母の顔』に。男の子たちは、『子どもに還る』」です。
長野県のこすずめ保育園から送られてきた、私の講演に対する「感想文」から始まります。
保育士と保護者、行政や議員など、みんな一緒に講演を聴いてくれた。互いの顔を見ながら、頷き合う。
子どもたちが学校に上がる前に、親たちが、どういう絆をつくって、どういう心持ちになっているのが自然なのか、具体例を挙げて説明します。
子どもたちの「育つ土台」、「安心する絆」を就学前につくって、その後も、幼稚園や保育園が地域の「故郷」になれば、成人式に、卒園児たちが「晴れ着姿」で還ってくる。それで、「親心のビオトープ」が完成。
そんな話をします。
「子育て」は、みんなで子どもたちの「晴れ姿」を祝いたい気持ちを、育てる。
自分の持って生まれた「いい人間性」を感じる以外に、自分を評価する方法はないのです。







「子どもが小学校に行くようになって手が離れたので、仕事を始めて『社会復帰』しようと思います」と言われた時代があった。その言葉が通用しなくなっている。教師が集まらない。こんな状況で「手を離す」ことは、もうできない。
子育てをしている母親を「社会」の一部と見做さない、国や経済学者の馬鹿げた「論理」がマスコミで広まり、子どもたちの「人生」が宙に浮いている。
その結果、親たちは、自分で子どもたちを守るしかない状況に追い込まれている。それでいいのかもしれない。仕組みに子育てを頼ろうとしたことの矛盾と、保育や学校教育の「制度疲労」が、人類に「子育て」を突きつける。
~子育て支援センターから、部族へ~
子守唄が人類を導く
~義務教育の中に、幼児たちとの会話を~
「ちくちく言葉の破壊力」
を園内研修に使った園長先生が、「うちでは起こり得ないと思っていたのですが、数人が下を向いて固まってしまった。身に覚えがあるようで、ああ、研修やって良かった。他の保育士たちもホッとしただろう」と感謝されました。
保育士による「ちくちく言葉」、特に3歳までの保育でそれが日常化すると、脳の発達という意味で、子どもの一生に影響する。その意識を徹底させるにも、園内研修で使ってほしい。「これは駄目」という線引きをしないと、いい保育士が辞めていく。
松居和チャンネル、第26回のテーマは、「応募倍率と義務教育の質」。
副題は、『就学前に「子育て」に信頼関係を取り戻す』としました。
『Amazonでおすすめの本として「ママがいい」の本を目にし、帯に書かれていることなどをみて、様々な保育に関する国の動向が変わっていく中で、この本を手に取ったら…、いろいろな思いが溢れ出てしまいそう、となかなか、ポチッとカゴに入れることができませんでした。』
こんな風に始まる、保育士たちからの講演依頼があったのです。
パンドラの箱を開けたのは、母性だったと思います。母性が、ボタンを押した。男たちが、経済優先で母子分離を進めるのを、これ以上見てはいられなかった。
これから先、政府やマスコミが「安易な子育て支援」の舵を切り、乳幼児たちの「願い」を人類の願いと感じて、優先し、保育士たちの思いを受け入れ、もし流れが変わっていくとしたら、この国の女性たちの「母性」の賜物だと思います。
「0歳児を母親から引き離すのは、可哀想」という気持ちが、この国にはまだ生きている。その種火が、あちこちで再び燃え上がろうとしている。そう思いたい。
西伊豆で、そのあと起こったことのように、彼女たちの母性が、教育長や議員を説得し、「子ども優先」で社会は、いつか必ず、まとまるはず。
ちょっとした、きっかけで、幼稚園や保育園が、親心の「ビオトープ」として回り始めるはず。

焼津の講演。
「絵本のある子育て」、盛会のうちに終了です。
主催していただいた、はごろも財団、後援の焼津市、焼津市教育委員会、有難うございました。キッカケを作って、本当に頑張ったのは、企画運営の「おはなしのへや」の女性たち。私の助言で「はごろも財団」に支援を求め、勝手に、「絵本のある子育て」というタイトルにして、チラシまで作って私に強要した結果、いい会になったと思います。

私も、どうしよう、どうしよう、と色々考えているうちに、裾野を越えるあたりで、「絵本のある子育て」が霞んで、「絵本のある人生」になっていく。そのうち、ユーチューブにアップしてくれるそうです。ぜひ、ご覧になってください。

結局、ほとんどが女性たち(ちょっと年配中心?)の集まりになりました。そうなんです。これから、この国を建て直すのは、母性と、祖母心。
そこで、まず、絵本の「こんとあき」を取り上げました。一番好き本は? と訊かれたら、まず、思い浮かぶ話。

息子にこの絵本を読んであげた時、主な登場人物は四人でした。私と、息子と、こんと、あき。この立体的な広がり方が「絵本」の特徴で、だから不思議な「体験」になる。
語られる言葉は「だいじょうぶ、だいじょうぶ」。
読んでいる私が、息子に「だいじょうぶ、だいじょうぶ」。
ところが、それは、こんがあきに言う「だいじょうぶ、だいじょうぶ」なのですから、繰り返しすうちに、密かに息子が私に「だいじょうぶ、だいじょうぶ」と言っているのが聴こえる。
そして、最後に、ああ、おばあちゃんが言ってたんだ、という感じで終わる。
こすずめのぼうけん
てぶくろを買いに
カラスが池の魔女
わたしたちの島で
トムは真夜中の庭で
などなど。

多くの児童文学が、お母さんと、おばあちゃんの「だいじょうぶ、だいじょうぶ」で世界を整える。それが、古(いにしえ)の法則。静まる道筋。
「わたしたちの島で」のチョルベンは、まだ小さな女の子ですが、その島をまとめている、圧倒的な存在です。
もちろん、2時間で話せるはずもなく、「つづく」となりました。

松居和チャンネルへのコメントをいただきます。励まされます。
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配信ありがとうございます。最近、どうしようもなく不安に駆られた時や自分を見失った時にこちらを視聴して大事なことを取り戻している感じがしています
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親が育つ環境を築くことの大切さを何度もかみしめさせていただいています
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配信待ってました!いつもありがとうございます
和さんのお話を聞きながら育児しています!子供と向き合う事の大切さを気づかせて下さってありがとうごいます。書籍「ママがいい!」とこのチャンネルを子供が小さい時に知ることができて本当に幸運でしたこれからも配信楽しみにしています
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第一回からのリストです。ぜひ、ぜひ、知り合いの方に拡散してください。
「松居和チャンネル」始まりました。第一回【ママがいい!】人類未体験の時代への警鐘。
https://www.youtube.com/watch?v=56cLD5Fh-Gg
松居和チャンネル」第2回「日本人の子育ては魔法だった」〜そして、なぜいま【ママがいい!】なのか〜、
「松居和チャンネル」第3回「人類にとって餌付けとは:チンパンジーのカニバリズム」
松居和チャンネル」第4回【園長先生の悩み】経済優先の国の姿勢で、保育が追い込まれていく
「松居和チャンネル」第5回:【幼児が人間性を育てる】これからの幼稚園、保育園の役割
「松居和チャンネル」第6回: 幼児を眺め、古(いにしえ)のルールを思い出し、神話を再創造する。
第7回 松居和チャンネル
「利権争いと分断」
0歳児を眺めることの「平等」性について
https://www.youtube.com/watch?v=qq2axI9i24Y&t=246s
第8回 松居和チャンネル
子育ての社会化により、男女(夫婦間)の対立が始まり、分断が進む
「日本は違う道を!」
第9回 松居和チャンネル
ちくちく言葉の破壊力 〜それに立ち向かう「詩の力」〜
第10回 松居和チャンネル
欧米コンプレックスが主導する「母子分離」
第11回 松居和チャンネル
発達障害は絆を育む「凸凹」
~「夢」は、次世代の幸せを願うこと~
第12回 松居和チャンネル
義務教育の危機
~「専門性」では「人間性」を補えない~
第13回 松居和チャンネル
道祖神園長を大切に
~子どもたちに天命を果たさせる~
第14回 松居和チャンネル
大酋長ジョセフからの伝言
~吹雪の中で出会った保育士~
第15回 松居和チャンネル
子育てに正解はない
~いい親でいたい、と思ったら「いい親」~
第16回 松居和チャンネル
子守唄が人類を導く
~義務教育の中に、幼児たちとの会話を~
▼第17回
神話の再生と音楽
~日本が、海外へ「神話」を伝える~
▼第18回
幼児たちが小学生に教える「道筋」
~祖父母ごころを耕す~
▼第19回
父親たちをどうする?
~子育て支援センターから、部族へ~
▼第20回
男女平等とは?
~日本は125位、先進国で最下位。順位落とす~
▼第21回
里親制度と神の采配
~ポスター貼ってお仕舞いです~
▼第22回
欧米における養子縁組
~市場原理で、破綻した福祉は救えない~
第23回
中学生は真剣です
~感想文に、「感性」が現れます~
松居和チャンネル 第24回
(テーマ)子育てから「教育」を切り離そう
副題 オロオロしない親は、育たない。保育は常に一対一。
松居和チャンネル 第25回
(テーマ) 子育ての「魂」を守らなければ
副題 〜人類は、子どもの最善の利益を優先する〜

松居和チャンネル、アップしました。第25回のテーマは、『子育ての「魂」を守らなければ』です。 副題は、『人類は、子どもの最善の利益を優先する』。
「毎日、八時間も、赤ちゃんを母親から引き離したら、可哀想でしょう」、その気持ちが「保育」の現場から消えていったら、この国を支えてきた「利他」の魂、生きる動機が崩れていく。
その結果、保育だけでなく、就学前後の「子育てに関わる」さまざまな仕組みが一斉に「輝き」を失い、学校教育に確実に連鎖していく。「教師不足」「人材不足」という形で、すでに起こり始めている。
「子育て」を「仕組み」で出来ると思うことが、「親を育てる、育てる側の心を一つにする」、という子どもたちの本来の役割を奪っていく。
それを進めているのが、保育科で教える「教授」たちだとしたら、この歯車は、すでに巧妙に出来上がっている。
どこで、それを断ち切ればいいのか。
そんな話をしました。
十一時間保育=標準と決めた国の仕組みを、受け入れ、子育てを「学問」にして道筋を誤魔化そうとしたあたりから、教授たちは、資格ビジネスに取り込まれ「感性」を失っていった。
当然のように、大学や専門学校の保育科が定員割れを起こしている。
保育を、一生の仕事、「働き」とは、もう思わない若者が増えている。子育ての価値を理解せず、安易に母子分離を進めた政府の愚策が、一度も結婚しない男が三割という現象にまで行き着いている。それを「子育て安心プラン」とか「チルドレンファースト」と呼ぶのだから、話にならない。
だから、保育士不足は、ある意味、「自浄作用」かもしれない。
本能的に、幼児たちに寄り添っているのだと思える。
幼児の気持ちを忘れ、学問を「権威」として振り回す学者の多くが、保育現場をまったく体験していない。
再選された都知事の「二人目の保育料を無償化すれば、子どもが輝く。チルドレンファースト」は、意味不明の極致。人類として見過ごせない「記者会見」だったが、マスコミは疑問を持たず、異を唱えない。
講演先で中学生に話しながら、私は、その子たちの「真剣な眼差し」に救いを求める。
ここにいる生徒たちと、幼児たちを出会わせればいい。それで、利他の歯車は回り始める。
人間関係の「仲介役」として、幼児たちは、そこにいる。
人間が、いい人間になる「先導者」として、生まれてくる。

一般向けの講演会の告知です。よろしくお願いいたします。





