「アメリカ大統領選挙の真相(その1)

人を育てるのは、012歳児たち。(このチャンネルの大きなテーマです。)

アメリカで、父親像を失った子どもたちが、それを求めてギャング化する。優しさや、忍耐力を失っていく。その風景が、大統領選挙における「分断」で浮き彫りになります。

松居和チャンネル第35回は「アメリカ大統領選挙の真相(その1)」、時事問題について語ります。40年近く住んでいた私には、今回の大統領選は他人事ではない。音楽界や教育界の友人たちとは、今でも繋がっているのです。

テーマは、父親像を巡る攻防と、ギャング化。副題は、トランプでは「公立小学校の授業が成り立たない」です。

州によっては、南北戦争の分裂が、深層心理に深く埋め込まれているアメリカ。奴隷制という「経済論」で内戦を戦った陣営が、いまだに密かに主張をしている。

トランプが、人種差別的発言、女性蔑視の発言、明らかに嘘だとわかる発言を繰り返しても支持率が落ちない背景に、理屈や正当性を超えた過去の対立があるのです。それが、ベトナム戦争でさらに鋭利になり、「平等」という言葉を使うことによって、分断が反作用のように、純化され、決定的になっていった。

6.7割の子どもが、実の父親と過ごす機会を失う、という状況があることは、このチャンネルでも話しました。危ないのは、社会全体から「父親像」が消えていくと同時に、「父親像」を求めようとする力が、みなぎってくることなのです。人類未体験のこのパワーが、「常識や理性」では計れない、コントロール不能の状況を生み始めている。

収まってほしい。鎮まってほしい、と思います。

40年近く、そこで音楽で暮らしを立てていた私には、アメリカが鎮まることは、身近な願いであって、見過ごすわけには行かないこと。

日本で、米大統領選のテレビ報道を見ていると、日本にとってどっちが「得か、損か」みたいに見る専門家が多い。そんな、情けない国ではなかったはず。こんな動きに、日本は、巻き込まれてはいけない。

 

この回に続く第36回では、さらに掘り下げ、真の「独立」とは、というテーマにまで迫ります。慢性的な愛着障害の下地が、「分断」を激しくして、争いを、生き甲斐にまで昇華させていく。その過程で、少女と少年は、父親像の求め方が違う。

日本の状況は良い。

実の父親が、これほどまだ家庭に存在する先進国は、ない。

だからこそ、男たちに「子どもを可愛がる幸せ」を体験的に教えていかなければいけない。子育ての喜びと、責任を、伝えていかなければなりません。

自然治癒力は、形を変えて、存在します。