音楽には不思議な力がある。

子守唄は、音楽の中でも、一番「祈り」に近い音楽。
先進国社会で、子守唄が歌われない。
子育てに、「祈り」がなくなってきているのです。
 父親が、眠っている我が子に、「カラスなぜなくの」でいい、一人で、唄う。五日間も続ければ、父親の遺伝子がオンになって、社会は整ってくる。
 音楽には不思議な力がある。
 調和への道筋は、連鎖するのを待っている。
 道端に咲いている花に歌いかけるのでもいい。
 ハードルが高すぎるなら、眠っている我が子に、という入り口は、自然で、いい。「千と千尋の神隠し」を生み出し、それがこれほど支持される国には、次元を超える文化的土壌がすでにある。いい国なのです。
 一昨日は、不思議な夜でした。音楽を演奏していると、だいじょうぶ、だいじょうぶ、という気持ちになります。 人間は、この次元を持っている。