総裁選が終わり、この国の魂が悲しんでいる

自民党の総裁選が終わった。

誰も、いま、学校で教師がいなくなり始め、不登校がこれだけ増えていることについて、言わなかった。子どもたちが、学校へ行くことに怯え始めているのに、言わなかった。

しかも、それは、政治家たちが「経済、経済」と言って、012歳の母子分離を15年間進めてきた結果なのだ。

あと、40万人保育園で預かれば「女性が輝く」、ヒラリー・クリントンがエールを送ってくれました、と、首相が国会で言った時の待機児童が2万人。あれから10年、いまだに子どもたちの「ママがいい!」という願いを無視し、「誰でも通園制度」などと言っている。

野党も、同じ。保育士も教師も、募集しても全く倍率が出ていないのは、知っているはず。人間性で選べなくなっている。

アメリカでは、MAGA (Make America Great Again)「アメリカを、再び、偉大な国に」が、トランプのスローガン。

この馬鹿げた「グレート」という言葉に「自己肯定感」を求め、いつの間にか「欲」に操られている。

それが伝染病のように、日本にも伝わっているのかもしれない。

本来の、この国の文化、「子どもを可愛がる」心の美しさ、そこから生まれる「調和」、人々が信じあう「嬉しさ」を忘れさせている。

トトロの世界、宮沢賢治や世阿弥を生んだ国の本質が、「経済」という言葉で壊されようとしている。

まず、学校を、教師にとっても、親にとっても、何よりも、子どもたちにとって「楽しい」場所にすること、それが一番政治家が取り組まなければいけないことなのに、と、この国の魂たちが悲しんでいる。