音楽には不思議な力がある。

子守唄は、音楽の中でも、一番「祈り」に近い音楽。
先進国社会で、子守唄が歌われない。
子育てに、「祈り」がなくなってきているのです。
 父親が、眠っている我が子に、「カラスなぜなくの」でいい、一人で、唄う。五日間も続ければ、父親の遺伝子がオンになって、社会は整ってくる。
 音楽には不思議な力がある。
 調和への道筋は、連鎖するのを待っている。
 道端に咲いている花に歌いかけるのでもいい。
 ハードルが高すぎるなら、眠っている我が子に、という入り口は、自然で、いい。「千と千尋の神隠し」を生み出し、それがこれほど支持される国には、次元を超える文化的土壌がすでにある。いい国なのです。
 一昨日は、不思議な夜でした。音楽を演奏していると、だいじょうぶ、だいじょうぶ、という気持ちになります。 人間は、この次元を持っている。

 MAGA「アメリカを、再び、偉大な国に」がトランプのスローガン

MAGA (Make America Great Again)「アメリカを、再び、偉大な国に」が、トランプのスローガン。

この馬鹿げた「グレート」という言葉に「自己肯定感」を求め、いつの間にか、パワーゲーム、マネーゲームに囚われている。

世界中の多くの人にとって、アメリカが、グレート(偉大)だったことなど、一度もない。差別の中で闘ってきた人には、戯言(たわごと)に過ぎない。

それを理解する人が、選ばれるべき。

幼児期の体験が、すべての下地にあることを忘れてはならない。そして、音楽や芸術が体験としての結びつきを、深く、美しくすることを願っています。

私は、トトロとフィールド・オブ・ドリームズ、が好きです。

自然治癒力は、形を変えて存在します。

米国民主党の政策に賛成なのではない

私は、米国民主党の政策に賛成なのではないのです。

政策とか、戦略、仕組み論の根底に、人間としての「常識」、「人間性」が見えないのが嫌なのです。

学問やネット上の偏った情報、報道に、惹きつけられ、操られ、同時に、幼児たちとの接点の絶対量が減ることによって、「分断」が、先鋭化、純化(じゅんか)している。

80年代前半に2万6千人だった女性の受刑者が、いま、23万人。人口の三分の一が虐待の経験者。この状況は、民主党、共和党が批判を繰り返し交互に引き継いだ政権下で進められたのです。政策とか、イデオロギーで争っても解決しない。「欲の資本主義」、「経済論」で失われた「人間性」と、男女間の不審、対立構造が、その背景に見える。

アメリカの大統領選、知られざる真相(その2)

松居和チャンネル第36回:アメリカの大統領選、知られざる真相(その2)をアップしました。

テーマは、「父親像を求める闘い。人類未体験の踏み絵」。

副題は「パワーゲームに翻弄される民主主義」です。

 

4割が未婚の母から生まれ、多くの夫婦が子育ての体験を共有しない、「男女間の不信感」が高まっているアメリカで、南北戦争から繋がる、負の深層心理が激しくぶつかっている。

多くの人間が、自分の子どもを生み、育てることで、人間性を獲得してきたのです。その道筋が揺らいでいる。

社会全体に、親に対する「恨み」、虐待された子どもたちの悲しみ、苦しみが蔓延し、同時に、(父親像を)肯定したいという気持ちが動いて、修復が非常に難しくなっている。その対立が、選挙、民主主義という仕組みで顕になっていく。

 

 

 

ライブにゲスト出演いたします。一曲ですが、尺八を吹きます。

このライブにゲスト出演いたします。一曲ですが、尺八を吹きます。九月二十四日です。
よろしければ、ぜひ、いらしてください。
”Open your heart” Donna De Lory & ALŮMA Live at KIWA
スペシャルゲストTAKURO(GLAY)
https://www.capital-village.co.jp/calendar/concert/2024080901.html
https://www.capital-village.co.jp/calendar/concert/2024080901.html
【出演】Donna De Lory、ALŮMA【スペシャルゲスト】TAKURO(from GLAY)【ゲスト】Joss Jaffe、松居和、安藤ヨシヒロ、中脇雅裕【日時】2024年9月24日(火)
開場18:00 開演19:00【会場】KIWA TENNOZ【料金】一般 8,250円(税込)全席指定 
※別途、入場時にドリンク代600円必要 
※未就学児童入場不可【お問合せ】公演に関するお問合せ:
イノベーションクリエイティブ MAIL info@innovation.net.co

チケットに関するお問合せ:
キャピタルヴィレッジ TEL 03-3478-9999(平日12:00~17:00)【一般発売】2024年8月27日(火)
チケットぴあ(Pコード:279-355)
イープラス
ローソンチケット(Lコード:73056)
※キャピタルヴィレッジでの電話受付はございません。

「アメリカ大統領選挙の真相(その1)

人を育てるのは、012歳児たち。(このチャンネルの大きなテーマです。)

アメリカで、父親像を失った子どもたちが、それを求めてギャング化する。優しさや、忍耐力を失っていく。その風景が、大統領選挙における「分断」で浮き彫りになります。

松居和チャンネル第35回は「アメリカ大統領選挙の真相(その1)」、時事問題について語ります。40年近く住んでいた私には、今回の大統領選は他人事ではない。音楽界や教育界の友人たちとは、今でも繋がっているのです。

テーマは、父親像を巡る攻防と、ギャング化。副題は、トランプでは「公立小学校の授業が成り立たない」です。

州によっては、南北戦争の分裂が、深層心理に深く埋め込まれているアメリカ。奴隷制という「経済論」で内戦を戦った陣営が、いまだに密かに主張をしている。

トランプが、人種差別的発言、女性蔑視の発言、明らかに嘘だとわかる発言を繰り返しても支持率が落ちない背景に、理屈や正当性を超えた過去の対立があるのです。それが、ベトナム戦争でさらに鋭利になり、「平等」という言葉を使うことによって、分断が反作用のように、純化され、決定的になっていった。

6.7割の子どもが、実の父親と過ごす機会を失う、という状況があることは、このチャンネルでも話しました。危ないのは、社会全体から「父親像」が消えていくと同時に、「父親像」を求めようとする力が、みなぎってくることなのです。人類未体験のこのパワーが、「常識や理性」では計れない、コントロール不能の状況を生み始めている。

収まってほしい。鎮まってほしい、と思います。

40年近く、そこで音楽で暮らしを立てていた私には、アメリカが鎮まることは、身近な願いであって、見過ごすわけには行かないこと。

日本で、米大統領選のテレビ報道を見ていると、日本にとってどっちが「得か、損か」みたいに見る専門家が多い。そんな、情けない国ではなかったはず。こんな動きに、日本は、巻き込まれてはいけない。

 

この回に続く第36回では、さらに掘り下げ、真の「独立」とは、というテーマにまで迫ります。慢性的な愛着障害の下地が、「分断」を激しくして、争いを、生き甲斐にまで昇華させていく。その過程で、少女と少年は、父親像の求め方が違う。

日本の状況は良い。

実の父親が、これほどまだ家庭に存在する先進国は、ない。

だからこそ、男たちに「子どもを可愛がる幸せ」を体験的に教えていかなければいけない。子育ての喜びと、責任を、伝えていかなければなりません。

自然治癒力は、形を変えて、存在します。

 

日本助産師会の公開講座があります。

以前も書いたのですが、今度、講演に行く助産師さんの会から、こんなメッセージをいただきました。

追伸 松居和チャンネル、拝見しました。

もう面白くて、面白くて!研修会で多くの助産師に先生の話を直に聞いてもらいたいですし、こども家庭庁の話と松居先生の話を聞き比べ、子育ての根幹の話はどこにあるのか、をそれぞれが深く考える機会にしたいと願っております。

この研修会の私の講座が、一般の人も参加できるようなので、チラシを載せます。

助産師さんたちは、現場中の現場、の方たちで、子育ての見方が自然です。この人たちの感性、イデオロギーとは離れた視点を社会全体に取り戻す時だと思います。

母子手帳を中心に、産まれる前からの指導など、日本は、結構そのあたりをやってきたと思う。欧米ほど、家庭が崩壊していないのは、こういう人たちが支えてきた、政府の意図や報道に捉われず、親たちに「常識」を伝える意識があったからだと思います。。

(松居和チャンネル、チャンネル登録、拡散、どうぞ、よろしくお願いします。これが広まれば、日本の道筋は、子ども優先に変わるかもしれない。)

日本助産師会の公開講座

日程11月9日(土)受付14:00~

会場 グランシップ 会議ホール・定員80名 参加費 1.000円(当日現金払い)

申込み方法:QRコードより 申込期間:9月1日~10月31日

問合书世先:(一社)静岡県助產師会 Email shizuokasanba1109@gmail.com

「愛着障害」と「母子分離政策」

火曜日です。

松居和チャンネル、第34回をアップしました。今回のテーマは、「愛着障害」と「母子分離政策」。副題が、「育ち」が問われている(クローズアップ現代から)、としました。

グレーゾーンの判定のみならず、診断や、量刑の判決において、発達障害から一歩踏み込み、「愛着障害」に言及すれば、「育ち」を問うことになる。乳幼児期の子どもにとって、それは主に「母子関係」であって、「女性の社会進出」という言葉とぶつかる。

それ故に躊躇し、「育ち」に踏み入ることを避ければ、見て見ぬ振りが、やがて「仕組み」を限界に追い込む。今回、取り上げたNHKの「クローズアップ現代」のスクリプトを読めばわかるように、それは既に十年以上前から言われていたこと。当時、すでに限界は、来ていた。

「ママがいい!」という叫びに、マスコミや行政が耳を塞いでも、仕組みの崩壊がここまで進むと、少子化対策に名を借りた「雇用のための母子分離政策」の正当性を、問わざるを得なくなる。

これ以上、教師や、保育者を犠牲にするわけにはいかない。「愛着障害」は、子どもたちの罪ではないし、責任でもないのだから。

「雇用促進のための母子分離」に正当性はない。「動機」が悪い。

「生活のため」であれば、仕方ない、としても、「仕組みに、母親の代わりはできない」。

男女平等やジェンダーフリーという、人類未体験の「仕組み論」に「現実味」はない。子どもを優先しないことによって、欧米では、男女間の一層の分断と、格差が生まれた。半数近い子どもが、未婚の母親から産まれるという、社会現象にそれが現れる。

欧米から「遅れ」を指摘される「平等論」を捨て去る「余裕」が、日本にはまだあると思う。世の中は、平等でないから美しい。そこから生まれる、「利他」の幸福論を主体に生きるのが、いい。

宮沢賢治、芭蕉、世阿弥、トトロも、もののけ姫も、ドラゴンボールも、その道筋を、当たり前のように、示している。人々の「支持」は、まだ、そこにある。

第20回で述べた、「男女平等125位、先進国中最下位、順位落とす」という現実は、欧米の「欲の資本主義」に対抗する、この国の主張です。「順位を落とした」ところに、女性たちの、子どもを守ろうとする「意志」を感じなければ、経済も「子育て」の段階から崩れていく。

講演先で、耳を傾けてくれる母親たち、体育館の床に座って聴いてくれる中学生たちから、私は、この国の文化でもある、その「意志」を感じる。

子どもを、可愛がっていれば、それでいい。150年前に、西洋人たちが見た日本に、世界の混沌への答えがある。

『私は日本が子供の天国であることをくりかえさざるを得ない。世界中で日本ほど子供が親切に取り扱われ、そして子供のために深い注意が払われる国はない。(モース)』(「逝きし世の面影」渡辺京二著)

(次回は、アメリカの大統領選の真相、そこで起こっている「父親像」の喪失と、それを巡る闘いについて話します。)

チャンネルをたくさんの人たちが見てくれるように、ぜひ、宣伝、シェア、拡散、お願いいたします。

 

一般にも公開される講座です。

欧米の後を追ってはいけない。

遠洋漁業の漁師さんは、年に10か月海に出る。でも、無線と手紙で、立派に家庭をつくる人はいる。母親の「言葉」によって、お父さんは、ちゃんとそこにいる。
 実際に、「育児」をしなきゃ、という話ではないのです。父親が、子どもたちに「責任」がある、と感じていればいい。
 欧米のように、半数近くの父親が、子どもが生まれた時から家庭にいないような国々で、何が起こったのか。
 80年代に渡米した時、すでにアメリカでは3割の子どもが未婚の母から生まれていた。家庭崩壊が一気に進む「出発点」はすでに、そこにあった。男たちの「責任回避」は始まっていた。
 当時、刑務所に入っていた女性が、2万6千人。それが、今、23万人、10倍になり、半数以上が母親だという。
 これは、実は、修復不可能な、恐ろしい数字なのです。
 アメリカの大統領選挙を見ていると、父親像を失った子どもたちが、それを求めてギャング化し、優しさや、忍耐力を失っていく風景が浮き彫りになっている。
 「父親像」が消えていくと同時に、社会全体に「父親像」を求めようとする力が、みなぎる。
 人類未体験のこのパワーが、「常識や理性」では計れない、コントロール不能の状況を生み始めている。
(九月十七日の松居和チャンネルから、2回にわたってそのことについて話します。)