首相が国会で、あと40万人保育園で預かれば、女性が輝く、と言い、「保育園落ちた、日本死ね」という言葉が重なり、与党も野党も母子分離を「正論」化していった。
このチャンネルの第9回で紹介した「ちくちく言葉」は、その頃、すでに、多くの保育園で子どもたちを苦しめていた。それは、実習生に聴けばわかった。その風景が、大学の保育科や専門学校の定員割れにつながり、心ある保育士たちの退職が始まっていた。
「保育は成長産業」という閣議決定、その悪質な「罠」を維持するために、「してはならない規制緩和」を国は繰り返した。11時間保育を「標準」としたことも、「短時間勤務保育士活躍促進」と馬鹿げた名をつけて、幼児期の愛着関係を細切れにしていったのもそう。何より怖いのは、そこへ連れて行かれたのは、主に「母親によって」だったこと。幼児期の「不安」が、やがて社会全体を覆っていったのです。
「学校崩壊」という形で、自分たちの首を絞めることになる、と、薄々知りながら、「利権」を考え、保育学者も含め、保育「業界」がそれに抵抗しなかった。
しかし、「世論」をつくったのは、マスコミの報道姿勢だと思う。幼児たちの側に、本気で、立たなかった。
「ママがいい!」を読んでもらえば、大体のことはわかると思います。そして松居和チャンネルを、ぜひ知人に薦めてください。今、幼児の側にみんなで立たないと、義務教育が持たない。
よろしくお願いします。