謹賀新年

明けましておめでとうございます。

本年も、どうぞよろしくお願いいたします。
去年は、6冊目の本「なぜ私たちは0才児を授かるのか」が国書刊行会から出版されました。30年前、アメリカの現状から出発して、日本の保育者たちから学び、保育界の道祖神たちを見つめ考えて来たことを、少しシャクティ寄りの世界観からまとめました。
0才児、といっても主に言葉を知らないものたちとのコミュニケーションが人間を育てる、という意味で使っています。ダンスも実は言葉の介在しないコミュニケーション。
0才から2才くらいまでの人間との会話は、ほとんど宇宙との会話?人間の人間性に不思議な次元を与えてくれます。その次元が人間たちの絆を演出します。
去年も、日本全国で講演させていただきました。石垣島へは2度行かせていただきました。宮良先生ありがとうございます。宮古島も体験でした。
秋のシャクティの来日は、一生の思い出に残るイベントになりました。ここからどこへ進むのか、楽しみでもあります。
教育委員長をやらせていただいている埼玉県の教育のテーマは「生きる力と、絆」。シスターが言った「集まること、そして分かち合うこと」と重なります。23年間本に書き、講演してきた「人間たちが幼児を眺めることの大切さ」が、人間の行いすべての土台にあると確信します。
「親心を育む会」での先生たちとの勉強会は3年目に入ろうとしています。議事録も、感想文もずいぶん分厚くなってきました。もうすぐ一冊の本になろうとしています。ご期待ください。
会でマニュアルを作って薦めている「一日保育士体験」は、埼玉県では3年以内にすべての幼稚園保育園で、を目標に予算がつきました。品川区は来年度中にすべての保育園で、を目指してくれています。他でも、講演に出かける度にお願いしています。単体の園で始めてくれるところもあります。集団で遊ぶ幼児を眺めることによって親心が耕される、親心で人々の心が一つになると自然にモラルと秩序が生まれる。いまこの時代に、親心という人間性の耕しをしなければ、教育や保育に関するすべての施策は後手にまわる。後手にまわるくらいならいいのですが、施策が今のまま進むと、親心を基盤としていたこの国の魂のインフラが危機的状況に陥ります。日本は人類の大切なオプションにならなければいけないはず。
「一日保育士体験」が日本の常識になった時に、学校は生き返ると思います。
良いお年をお迎えください。   2010年 元旦          松居 和
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