松居和チャンネル 第76回
(テーマは)親子の絆は、国の土台
副題:「さや」さん、参議院選に、出馬宣言!
です。
小学校で、同級生と話す話題の第一が、「今度のお父さんは、今度のお母さんは」だ、と従姉妹に言われたアメリカ社会。あれからすでに五十年。
そこで、今、何が起こっているのか。刑務所に入っている「女性」が10倍になっている。
親としての「意識」「幸福感」が、人生の中心から外れていった時、義務教育という仕組みが、「どういう役割」を果たしてしまうのか。
親らしさ、という「取り決め」が無いと、成り立たない、義務教育の持つ宿命的「欠陥」について話しました。
その欠陥が、自滅に向かう「攻撃」を仕掛けてくる、市場原理との関係について、知ってほしい。
日本でも、幼児たちが、「ママがいい!」と叫んでも、それに、「慣らされる」仕組が日常化されている。子どもたちが、やがて、そう言わなくなることが、本当に政府が言うように「子育て支援」なのか。実は、人間の「感性」の喪失なのではないか。
都知事が「母子分離」を、自分の「功績」だと言い、マスコミがその「チルドレンファースト」と言う宣言に、疑問を抱かない。決定権のない子どもたちを母親から離しておいて、「チルドレンファースト」は、あまりにもおかしい。「人間性」を馬鹿にしている。
市場原理の「罠」に、気づいて欲しいのです。
全国で、一割の小学生が不登校で、その向こうに、三割の、辛そうに通っている子どもたちがいるのです。将来この国を覆う「不信感」の広がりを、早く止めいないと、教員不足は、すでに待ったなしです。
「教育」や「福祉」に、子育ての「喜び」を奪われてはいけない。
教師たちは、その子たちの五才までの「育ち」を知らない人たちだ、ということを、絶対に忘れてはいけない。
このチャンネルで相手をしてくれている「さや」さんが、参議院選挙出馬を決意しました。
頑張ってほしい。
すでに、伝えたことがいっぱいあるし、心を込めて聴いてもらった。人間社会は、「伝承」で成り立つ。イデオロギーや論理性ではなく、人間は本来「人柄」で会話をする。
でも、気をつけてほしい。(闘いのための)闘いに巻き込まれないように。時に、静かに歌うことを続け、イデオロギーを超えて、存在して下さい。
「政党」が叫ぶ政策は、選挙のための言葉遊びになっている。攻撃し、分断を招くばかりで、響き方が良くない。
鎮まろうとしていない。
投票できない者たちが、政府によって母子分離させられている不自然な現実、崩壊しつつある教員の質の問題を取り上げる政治家は、私の見ている限り、いない。
弱者のことを本気で心配すると、自分たちのやっている「闘い」の虚しさが、暴かれてしまうからでしょう。
強さではなく、誠実さとか「感性」で、指導者を選ぶ時代になってほしい。
子どもたちが求めているのは、「戦う社会」ではなく、「鎮まる」人々なのです。