「頼り切って、信じ切って、幸せそう」

松居和チャンネル第18回でお話しした「四歳児完成説」。私は、4歳児が一番完成している人間と決めました。

「頼り切って、信じ切って、幸せそう」そこに、宗教の求める、人間の姿がある。親鸞聖人も「頼り切って、信じ切って、幸せになりなさい」と言いました。4歳児くらいを拝み、目標にする。

それを、小学生に体験として教える。

「駆け引きのない」「裏表のない」そういう関係、「私利私欲のない」関係を周りに数人持っていれば、自分は一生幸せに暮らせるんだ、と幼児たちは人間に理解させる。

卒園児が成人式に、園に集めて「お泊まり保育」のビデオを見せる園があるのです。一人では生きられなかった。でも、「自立する」とか、「一人前になる」とか、そういうこととは関係ないところに、「幸せ」がある。それが「自分の姿」で見えるのです。

日本の親たちが週に一度でいい。「僕も、私も、昔はこうだったんだなー」と思って子育てやってれば、子育てなんて大丈夫。この国も、大丈夫。

自分が、絶対に一人では生きられなかった、ことを思い出す。全員が、三歳だったことがある。「おんぶしてー。抱っこしてー」って言ってた。そう思うことで、絆が、世代を超えていく。

親心もそうですが、最近、『祖父母ごころ」が、もっと人間から遠ざけられている。子どもたちを叱れない心、「寄り添う」心を、もう一度耕し直さないといけません。経済優先で「母子分離」を進める、今の「福祉」は、子どもたちに、まったく寄り添っていない。

こども家庭庁は「性別役割分担意識からの脱却」を「働き方改革」と宣言している。

保育界が「女性らしさ」で成り立ってきたことを知らない。「長時間保育は子どもが可哀想」と思う「母性」を、人権とか「男女平等」という机上の論理で否定され、いい保育士たちが辞めていった。

 

 

これからの日程です。講演会、上映会があります。このブログやチャンネルの推薦、拡散、ぜひ、お願いいたします。

【2024.11.27】松居和先生子育て特別講演会トポスターチラシ-2