7冊目の本がでました。ぜひ、読んでみてください。

今日、7冊目の本がでました。https://good-books.co.jp/books/2590/ (政治家、行政の方たち、保育関係者だけでなく、保護者の方たちにも読んでいただけたら幸いです。)

子育ては社会に信頼関係と絆を育てる「喜び」だったはず。それが保育を雇用労働施策に組み込み、市場原理にまかせ成長産業と捉える国の方針で、まるでイライラの原因、苦難でもあるかのように言われるようになりました。

このままではすでに保育士不足が限界に達している保育界がもたない、学校教育が破綻します。子どもを優先しない仕組みに嫌気がさして、いい保育士やいい教師が辞めていく。

2歳児が「ママがいい!」と言ったら、ママがいい。その言葉が、実は人類を持続可能にする鍵だった。そろそろ幼児と真剣に向き合わないと、保育と教育、家庭が共倒れになっていきます。

保育界が一つになって幼児たちの願いに耳を傾け、「子ども優先」の引き金を引けば自浄作用は働く。幼児たちの力を信じるしかない。そこに賭けるしかないと私は思っています。

砂場で遊ぶ幼児たち、園庭を走るその姿に憧れ、彼らの願いを尊重して地道な活動を重ねれば、この国はまだ大丈夫。保護者たちに講演すると、その反応と感想文からそう確信できるのです。幼児と暮らすこの人たちはすでに感じている、理解しようとしている。

国が作ろうとしている仕掛けの危うさ、虚しさ、それと同時に保育現場で親心を育てているいい例を書きました。3歳まではなるべく「子育て支援センター」が役割を果たし、子育てが孤立しないよう手助けする。入園してからは親たちを巻き込む行事を重ねていく。卒園してからも、一家の故郷、心の拠り所になれば、失った「地域」を蘇らせることもできるはず。

園で「親心」を耕して行くのが一番自然だと思います。それしかない。

ぜひ、読んでみてください。

よろしくお願いいたします。

 

令和四年一月二十四日                         松居 和