松居和チャンネル 第96回
(テーマは) 不登校は、いい親が多い、という証明です。
副題として、「オレオレ詐欺が成り立つ、素晴らしい国」
としました。

不登校の問題については、チャンネルでも二度、三度やっているのですが、この国の道筋を決める、緊急かつ最重要問題、だと思っています。全国どこへ行っても、小学生の一割が不登校、子どもたちの「社会」に対する「不信感」が、満ちてきている。
「仕組み」は、有ってはならない方向に、動いている。
直接的に、子どもをいじめる担任がいる。その姿を、義務教育の中で、子どもたちが日々、見ている。愛着不足の子どもたちが生み出す混沌を「仕切れない」担任がいる。弱者に対して「親身になれない」大人が増えている。
ただ、不登校を「許す」親たちが、これだけいるのは、まだ残っている、日本の素晴らしさだと思う。
「引きこもり」もそう。引きこもらせてくれる人、がいなければ、成立しない、守り方。
欧米には、引きこもらせてくれる親は、ほぼ、いない。だから、ホームレスと犯罪が日本の10倍以上になる。
「誰が子どもを育てるのか」、というより、誰がその責任を感じるのか、と言うべきかもしれない。この根本的な疑問に答えない政府の経済施策(選挙公約)に呑み込まれ、愛着関係の土台(主体)が失われ、根無し草のように義務教育に入っていく子どもたちが増えているのです。
すると、義務教育は、諸刃の剣となる。
国が、守らないのなら、親が守るしかない。
0歳1歳を育てている母親の八割を働かせよう、「子育てをする母親」を経済的損失と見なす、異常な「国の母子分離政策」によって、子どもの集団を包み込み、支える、優しさや温もりが失われていく。社会全体に、「利他」の、自浄作用が働かなくなっている。
不可解ないじめや、授業中座っていられない子どもを抱え、教師たちは、苛立ちをつのらせている。
そんなザラザラとした空気の中で、周りを信じ、幸せを土台に育ってきた子どもたちが、怯え、不登校になっていく。
不登校になる子どものほうが、感性の豊かな、いい子なのではないか、嫌になって辞めてしまう教師や保育士のほうが、人間性の確かな人たちなのではないか。
「経済施策」の名のもとで進む「心の荒廃」が、やがて負債となって、経済を脅かし、次の世代に引き継がれていく。
#保育 #子育て #母子分離 #松居和 #ママがいい #こども家庭庁 #不登校

