松居和チャンネル 第81回
(テーマ)親心のビオトープを「回す」。
副題:「子ども未来戦略」はネグレクトの薦め
です。
子育てに関わる今の混乱を、子どもたちの未来のために、「安心」のために、改善するには、幼稚園や保育園を「親心のビオトープ」にしてゆくしかない。
親が親らしい、という人間社会の前提を取り戻していくしかない。
政府が進めている「子ども未来戦略」は、政府や保育学者、教育学者による、ネグレクトの薦め。それを知ってほしい。
政府によって閣議決定されたこども家庭庁の「子ども未来戦略」の冒頭に、戦略が作られた理由として、こう書いてある。
「インド、インドネシア、ブラジルといった国の経済発展が続き、追い抜かれれば、我が国は国際社会における存在感を失うおそれがある」
ここまで来ると、これを作った「専門家」や「政治家」たちの感性、人間性が、本当に馬鹿馬鹿しいものに見えてくる。
幼児を保育施設に囲い込み、母親を「安い労働力」として確保して、「国際社会における存在感」、そんなものは架空どころか、間抜けな「絵空事」にすぎない。
この国の土台、保育を守ってきたのは「母性」です。
政治家たちが失うことを恐れる「存在感」など、本来の日本の価値、文化とは反対のところに位置する、経済的成功でしかない。
「『誰でも通園制度』は海外では常識」とニュース番組で言った学者の「偽情報」の向こうに、子どもの日常の幸せを後回しにした、この「子ども未来戦略」があるのです。GDPで「子どもたちの未来」を測るのは単純過ぎるし、この国の文化・伝統を馬鹿にしている。
「子ども未来戦略」で、(慣らし保育なしの)「子どものショートステイ」(生後60日から十八歳未満対象。育児疲れ、冠婚葬祭でもOK。一泊二千円から五千円)を、
「圧倒的に整備が遅れている」と、こども家庭庁が言い切るのを読めば、わかります。
このショートステイを厚労省が10年以上前に始めた時、園長たちは、「これは政府によるネグレクト(育児放棄による虐待)の勧めです、と言っていた。その声を、保育学者たちが、政府に伝えなかった。
最近読んだ、経済同友会が「外国人保育士を使って、もっと012歳を預かれ」という記事には、呆れました。
ttps://fukushishimbun.com/jinzai/41207
「外国人保育士受け入れ 少子化対策で拡大を提言〈経済同友会〉」
経済競争で勝ち負けに明け暮れる「男たち」は、「子育て」に一切口を挟むな、と言いたい。
「勝つこと」とは、正反対のところに位置する「利他の心を育む」という幼児たちの「役割り」を理解していない。「母性」のかけらもない。こういう連中が、国防とか、国益、とか言うと、心底腹が立つのです。ここまでこの国を守って、国益を維持してきたのは、「母性」でしょう。
大学の教授や、企業の役員、政治家の多くもそうですが、競争社会における勝ち組、勝つことを「生きがい」としてきた連中には、012歳児の「価値」がわからない。施策について語る資格はない。
経済財政諮問会議の座長をやっていた、八代という学者が、私に以前言ったのです。「0歳児は寝たきりなんだから」。
こういう馬鹿げた「人間性に欠ける」連中が、国の方向性を決めている。だから、少子化対策で、ますます少子化は進み、学校も、保育園も成り立たなくなってきた。
そろそろ気づいて、幼児たちのために「生きろ!」と言いたい。
選挙に勝った人間、企業で役員になった人間、大学で教授になった人間に、「子どもに関係する政策」を作らせてはいけない。
民主主義の欠陥は、「勝つことに惹かれた人間」が、結果的に、リーダーシップを摂るようになること。(宗教にまで、それが取り憑いている。ローマ法皇が、それを宣言してくれた。あの人、本物かもしれない。)
幼稚園や保育園で、卒園児の親たちの「同窓会」を年に数回「義務付け」たら、学校は、成り立つかもしれない。
「子育ての共有」それが、人間社会に優しさと、忍耐力、理解力を生んできたのです。