日本には、トトロがいる

火曜日です。松居和チャンネル、更新しました。😀

第79回のテーマは、

『「争い」で感性が劣化し、世界が「分断」へと進んでいる』

です。

副題は、「声なき声に、耳を傾ける」、にしました。

教育委員会から頼まれ、秋には、西伊豆の中学校の保護者たちに講演します。

こども園(保育園、幼稚園)、小学校、中学校、縦のつながりで「子どもたちを一緒に守る、一緒に考える」という形ができると、すごくいい。

本来、「いい親」になって欲しい、と願うことが、子育てだった。

学校の先生も、三年育休をとって、週に一度は、学校に赤ん坊を連れて来て、生徒たちに見せて、同僚たちにも、抱いてもらってほしい。

赤ん坊の「働き」を、学校に持ち込めば、最近の、対立の過程で失った「常識」を社会に復活させることは可能です。

先生の、「親としての顔」が、生徒たちの人生に影響を与える。

幸せに生きる道筋を、先生たちの嬉しそうな「利他」の顔が、教える。

そんな、話をしました。そして、

最近経験した、象徴的なこと。

「ママがいい!」の宣伝を、広告代理店を通して「赤旗」と「聖教新聞」に載せようとしたのです。😀

断られました。

012歳を、母親から引き離すことに加担したら、それはもうイデオロギーでも、宗教でもないと思う。市場原理か、権力争いの一部になってしまった、「人間性」の残骸です。

元々「人間」の心を、良い方向に耕す目的で作られた、「共産主義」と「仏教」が本来の「動機」を忘れ、形骸化した「理念」と「信仰」がグローバル経済の中で、虚しく対立している。

それが、中国とアメリカの、危険な対立に表れている。

この「右と左」の対立が巨大なエネルギーを溜め込んで、「ママがいい!」という幼児たちの叫びに、背を向ける。

 

以前、政党のポスターに、奇妙なものがありました。

可愛らしい赤ん坊の写真と共に、

「声なき、声に耳を傾ける」とか、書いてあった。

それが、保育園を充実させ、母子分離を進める、ということらしいのです。

これには、びっくりしました。

「声なき声に、耳を傾ける」は、私が、ずーっと、言っていること。「利他」につながるその方法が、なんと、「母子分離」に繋がってしまう。

先進国社会独特の驚くべき「飛躍」。

人間が、感性を失っていく証(あかし)です。

「子育て安心プラン」と言いながら、母子分離を進める与党、「保育園落ちた、日本死ね!」と紹介し、追従し続けた野党も含め、過去30年にわたり、政治家たちは、この競争原理に煽られた「飛躍」によって、保育と教育の「魂」を奪ってきた。

「声なき、声」は、赤ちゃんの存在意義そのものです。そこに働く「想像力」で、人間性は培われるのです。

胸の中にある、自分の本当の「声」に、耳を傾けることでもあるのです。

その大切な「想像力」が、選挙のポスターでは、本末転倒に働いている。

言葉や、イデオロギーによる「支配」は、選挙という「大人たちの争い」を通して、ここまで行き渡っている。

恐ろしいことです。

しかし、日本には、トトロがいるし、千と千尋がある。

トトロの支持者は、共産党や公明党(他の政党支持者)よりもはるかに多いはず。そこが、この国の素晴らしさであり、本質です。

その人たちは、「ママがいい!」という言葉に共鳴し、理解するのです。