松居和チャンネルで、その感性と真摯な姿勢で「司会と聴き役」をしてくれている「さや」さんが、先週の参議院選挙で当選し、議員としての活動を始めます。
70万票という数字は重い。
これだけ多くの人たちが共感したのです。自分の「感性」を信じ、頑張って下さい。
日本という国を評価し、理解しよう、という姿勢は、動機としていいし、私の「思い」とも重なります。もともと音楽を通しての出会いなので、歌声から、私が感じていることもあります。
応援しています。
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火曜日になりました。松居和チャンネル 第78回です。
テーマは、学校で「画一教育ができない」。
そして、副題が、「保育体験に行った夫の顔が、心が洗われたようでした。」
です。
こんなメッセージがチャンネルに届いたのです。非常に、嬉しいです。
先日夫が、初めての「1日保育士体験」に行ってきました。
夕方帰ってくると『どの子もかわいかった』と澄んだ目で話してくれました。心が洗われたような顔でした。
和先生の「意識の次元から変えていく」、胸に響きました。 1人ひとりの心持ちがこだましていきますように。
(ここから私)
日本が、変われるとしたら、ここが最前線。子どもたちが、「親たちの、いい人間性を引き出す」。本来の役割りを、取り戻すことができるかどうか。
それが、人類を救う「最前線」と言ってもいい。
経済が良くなろうと、収入が増えようと、そんな次元で、この国の「良心」は、修復できない。
「豊かさを目指す」と言いながら、「心の豊かさ、謙虚さ」を失っていく。
日本という国には、「経済」という次元では「幸せ」を考えない、「伝統」がある。
「身を捨つる、身はなきものと思う身は、天一自在、疑ひもなき」:木喰上人
目の前にいる、子どもたちの「安心」を願うこと。それに、人生の目標を見ていた人たち。
だから今、子どもの「日常」を預けている「学校」で、「画一教育ができないこと」が致命的になる。政治家による「安請け合い」で、教師の負担は増すばかり。教員不足はすでに決定的。コミュニケーション能力に欠けた「担任」が、「親子」の「一生」を左右している。
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「いい親」であればあるほど、義務教育の破綻は、日々の悲しみや苦しみになって一家を追い詰める。しかし、今回の選挙戦で、その問題を、国を守る「柱」として取り上げた政党は、ない。
すでに、一割が不登校という。
とりあえず、それでいい。
国が、子どもたちを守らないのであれば、親が守ればいい。その意識が、この国を建て直す第一歩。
私が、「経済」という言葉を嫌うのは、それが、過去30年にわたる母子分離政策の土台、言い訳、誤魔化し、に使われてきたから。
グローバル経済は、ほんの一握りの勝者しか生まない。それはすでにわかっていること。しかも、その、一握りの勝者たちが、とんでもない破壊力を、互いに溜め込んでいる。
経済偏重の流れに巻き込まれ、園長先生たちが、子どもたちの「安心」を願わなくなったら、「保育」は、諸刃の剣となる。
そして、「福祉」の怖さは、それが、政治家たちの「選挙」に利用されること。
「子どもの幸せ」を優先しなければ、成立しない仕組みを、「市場原理」と「選挙」で、ここまで壊してきた連中がいる。(このチャンネルでも、その過程については話しました。「ママがいい!」にも書きました。)
親しか投票できない、という仕組みを利用し、「利便性」で票を貪(むさぼ)り、与党も野党も、選挙に勝つことを優先し、この国の「美しさ」を壊していった。その結果、不登校児、幼児虐待過去最多、という数字が残った。
経済学者の多くが、市場原理は、「信頼関係」がなければ機能しない、ということを忘れている。グローバル経済は、「貸し借り」で成り立つ。幼児たちの信頼を無視することで、それが「ただの喧嘩」になろうとしている。
「信用」が潤滑油として不可欠なのに、政治家は、「母子分離」を「子育て安心プラン」と名付け、経済学者や保育学者が、それに反対しなかった。
子どもたちからの「信用」を失うと、市場原理は、破綻へ向かう。それさえもわかっていない。
最初の話に戻ります。
欧米先進国に比べ、まだ家庭に奇跡的に存在している父親たちを、「人間らしく」していけば、(幸せの物差しを、利他の方向に向けていけば)、母親たちは、ずいぶん納得する。「母親」が納得することをしていれば、人類は、大丈夫。
子どもを優先し、その寝顔を起点に、していれば、社会は、夫婦という単位で、鎮まっていくのです。