チャンネル48回、引き続き、日本特有の「連帯責任」について、です。
副題は、「寅さん、なぜ、妹が謝る?」、そして、母性が支える「絆」、です。
日・米社会の違いは、「子育ては、親の責任」ということを、社会が空気感として、強く、保っているか、いないかだと思います。
実の親子、「血縁」というつながりが薄れてしまった欧米に比べ、一見非論理的な、本能的とも言える連帯感、責任意識が、日本の親子関係にまだある。
昨今のアメリカ社会の混乱と混沌、その中で、指針を失い、彷徨っている子どもたちの姿を見ていると、親子間、夫婦間の連帯意識なしでは、人間社会は機能しないことがわかります。それは、つまり、体験としての「子育て」が、保育や学校という仕組みによって、消えていくことの怖さ、ということです。
「親の顔が見たい」という言葉が、社会に生き続けることを祈るばかりです。