「当たり外れ」に賭ける「子育て」

国が、11時間保育を標準とすれば、担当する保育士が一日二度交代する。その「当たり外れ」に賭ける「子育て」を、国が先導してはいけなかった。保育の質を規制緩和で下げていく国の、「無責任さ」が、いま、不登校児童の異常な増加に現れている。

そんな中、ニュースで流れて来た「0歳からの保育施設利用は子どもの発達に好影響」という東北大チームの解析記事。「発達に悪影響はないので安心して預けてほしい」と、三歳児神話を、否定する。三歳児神話は、日本特有のものだとも、言うのです。

冗談じゃない。三歳児神話は、何千年にも渡って、人類のグローバルスタンダード。

だからこそ、1959年に国連で採択された、子どもの人権宣言に、「幼児は、例外的な場合を除き、その母から引き離されてはならない」とはっきり書かれていた。

市場原理、優先で、それを忘れさせようとする「動き」こそが危ない。

数学者の岡潔は、成長は遅い方が良い、と言っている。学問は、「情緒」が大切、とも言っている。

「発達」という言葉に騙され「情緒」を失っている、東北大の「このチーム」の、「意図」と「無知」が怖い。

その背後には、政府の、三歳未満児を持つ母親の八割を働かせようという、数値目標があるのでしょう。

 

「ママがいい!」、ぜひ、読んでみて下さい。知り合いの方に、特に地方議員の方に、薦めて下さい。