30年も前から、毎年春に、日本国中に「「ママがいい!」という叫びは、満ちていたのです。それを保育学者が「専門性」などという言葉で誤魔化し、マスコミが「女性の社会進出」などという、経済競争しか「社会」と見なさない狭い了見で押し殺し、政府は、幼児の気持ちを無視することで、選挙に勝とうとした。
現場の保育士たちだけが、心を痛めてきた。そんなことが長続きするわけがない。
想像力が無ければ輝かない、輝かない幼児たちの願いが、届かない。
012歳児とゆっくり過ごす時間が、無駄だと言う、損失だと言う学者たちの作る罠みたいな仕掛けで、人間を育てる小さな人たちが、諦めてしまう。「ママがいい!」という叫びが、その価値を失っていく。
いい加減に、この人たちの価値に気づいてほしい。
保育界の限界は、すぐに小学校の限界となって、それが、福祉の限界、司法の限界となっていく。
スエーデンの犯罪率が日本の20倍、という現象を、人類に起こっている人間性の崩壊と捉えれば、私たちは違う道筋を選ぶべきなのです。この国には、チャンスがあるのです。