「社会的養育の力量」

「社会的養育の力量」、少し難しい言葉を使いましたが、これが、松居和チャンネル:第37回のテーマです。副題は、子育ては、人類にとっての「自然治癒力」、としました。

菅原哲男著「誰がこの子を受けとめるのか」言叢社、からの観察と報告を紹介しました。

(帯より)

虐待を受けた子どもは、いつか親になって、自分の子どもを虐待する親になる。そんな、常識化した負の連鎖を、乗り越えるために。子どもを受け止める、「家族の力量」、「社会的養育の力量」が、いま問われている。

家族の愛に等しい養護を目指した、「光の子どもの家」19年の記録

(ここから私です)

専門家が言う、「専門性」という言葉に騙されてはいけない。彼らの思考の中には、菅原哲男さんが書くような決定的瞬間は一瞬たりとも存在していない。「すくすくジャパン」という名の、馬鹿げた冊子が、それを証明する。対処しようのない決定的瞬間に、対処しようとするのが、子育て。可愛がる、そして、祈る、に還っていく。それしかない。しかし、そこに真の糸口がある。

神話にして守る方がいい、「物事」がある。

 

学校や保育における制度崩壊を知れば、「預けなくて済む社会状況を作り出す方に、力を入れるべき」なのです。仕組みを変えれば、流れは変わる。母子分離を進める「欲の動機」に囚われた「大元」に対抗する時期なのです。直接給付と「子育て支援センター」、子育てサロンや、その発展系としてのフリースクール、ホームスクールなど、必要に応じて、ゆったりと、額後を決めて作っていけばいいのです。

一割と言われる「不登校児」は、これからもっと増えていく。変な「担任」に当たったら、不登校の方がいい。方法は、ある。方法を見つける過程で、いい「絆」が育つ。

加えて、もっと遡った「耕し」として、小学生からの保育者体験で、「可愛がる」ことの幸せを5、6年生から体験させる。幼児と過ごす時間の「良さ」を知らせる。(第18回「幼児たちが小学生に教える道筋」を、ぜひ、見てください。)

「ママがいい!」を読んで、このチャンネルを広めてください。

義務教育を存続させようとするなら、親たちに、子育てを返していくしかない。親が、自分の人生を考えた時に、ここで、手塩にかけて、丁寧に育てなければ、と思うように、「常識」を手直しするのです。昔は、みんなそうだったように。その道筋に一旦乗って仕舞えば、子育ては、社会全体の自然治癒力になっていく。

この国なら、だいじょうぶ。

まだ、「利他」の土壌が生きている。

子育てを、仕組みが人間から取り上げることで、意欲や、生きる動機がどれほど、削がれていくか。それが、将来、この国にどういう影響を及ぼすか。経団連は、「経済活動の動機」について、真面目に考えた方がいい。

三歳児神話」は、そこに歴然と存在している。そして、忽然と現れる。

 

 

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ネットのラジオ番組でインタビューを受けました。以下のリンクで聴くことができます。

https://voicy.jp/channel/4492/6093641

https://r.voicy.jp/W6mGRQ2GKyA