女性園長たちの勉強会で「子どもに関わる」というテーマで話していた時、

女性園長たちの勉強会で「子どもに関わる」というテーマで話していた時、

ある園長が発言した。

「一歳児、二歳児で噛みつく子がいます。そういう時、私は、保育士を一人決めて、あなたは今日一日この子に関わりなさい、と言います。朝から夜まで十時間、その子につきっきりにさせます。他の子のことは考えなくていい、その子だけに集中させる。子どもが嫌がっても、させます。それを一週間、時には二週間。すると、その子が噛みつかなくなるんです」

すぐさま別の園長が、「それが関わりということ! 四歳、五歳じゃ、遅い。一歳、二歳でそれをやんなきゃだめ。昔はこんなことはなかったんだ」

一人が「関わったら」周りに負担が及ぶ。それでも「やんなきゃ」と言う園長がいるうちに、社会全体が 保育の役割の大きさに気づいてほしい。そして、親たちに子育てを返していく準備に入ってほしい。

(「ママがいい!」より)https://good-books.co.jp/books/2590/ 

 

お年寄りが来て園児を眺める「どうぞのいす」を全園に設置した市がある。お年寄りに毎日眺められている、その風景で治まっていくものがある。そういう視点でそれぞれの自治体が現場と心を一つに施策を考えていけば、この国の将来は必ず整っていく。(「ママがいい!」より)https://good-books.co.jp/books/2590/