横浜市議会で質問に「ママがいい!」が使われました。

横浜市議会議員の山浦英太さんが、議会の質問で「ママがいい!」を使って、市長に読むように言ってくれました。市長の分も購入し、渡してくれました。

市長も、読みます、と言ったそうです。

これは、本当にありがたい。

市単位なのです、保育施策が動くのは。それほど、地域によって、状況や環境が違う。

本を読んで、異論があってもいいのです。保育の質の低下が、学校教育に影響を及ぼし、教員不足が、もう待ったなしの状況になっている、その理由の一つに、就学前の長時間保育があって、それがどういう動機で国によって進められてきたか、を理解してもらえれば、流れが変わってくる、その可能性はあると思います。

子どもの権利条約や、保育所保育指針にある、子どもの最善の利益を優先する、という、人間の幸福追求の道筋が、市場原理で歪められていること。それでは「いい保育士」はいなくなる、ということ。

政府の少子化対策で、子どもが減り、少子化なのに、児童虐待が過去最高という二つの現象で、国の施策の根本に問題があったことは、本を読んでもらえばわかるはず。

親の意識が、子どもたちと、学校教育を支えない限り、学校は持ちません、保育も持ちません。

立て直したいなら、待ったなし、ですよ、という危機感が伝われば、どうしたらいいかは、具体的に書いてあります。

前の横浜市長は、私が衆議院の「税と社会保障一体化特別委員会」で自民党の公述人をした時に、大日向さんと共に反対側の公述人をした人です。市長が代わって、仕組みをつくる意図が、「大人の都合」から、「子どもたちの安心」の方に変わってくれるといいのですが。

山浦さん、ありがとうございます。

 

 

一昨日は、久しぶりに六百人の保護者にさいたま市で講演しました。この人数になると、コロナもひょっとして終わりに近づいているのではないか、と嬉しくなります。

さいたま市私立幼稚園協会の大会だったのですが、旧知の清水市長さんに、先日の職員の研究大会に続けて再度、会いました。

教育長さんと、一度じっくり話せそうな会話になりました。女性の教育長さんですが、尊敬している人が、東松山市の石川元教育長、という共通点があって、こういう心の「師」を同じくする、というのは、話が早くなってありがたいです。石川教育長は、実は県の教育委員会でご一緒した石川委員長の奥様なのですが、ご自宅に伺った時に、お土産に、自家製のハチミツや野菜をたくさんいただきました。

講演会を聴いた方から感想メールがきました。

「昨日の松居先生のユーモアたっぷりの漫談口調でありながら、データ分析も含めた深い内容の講演。

私の暗黒子育て生活が滑稽に思え、初めて救われた気がしました。

本当にありがとうございました!

子どもと接するのが苦手だった私は、もっと早くお会いしたかったと思えるほど。

本はこれからですが、ぜひ拝読いたします!」

 

こういう連絡は、一番ありがたい。

子育ては、目標を持ってやるものではないのです。まあ、本当は目標を持ったっていいんですが、主体は、子どもたちの存在のありがたさに気づく、幼児期に、自分の人間性を耕してもらう、という種類のものだと思うのです。

一生懸命話して、そのあたりが通じると、伝令役として、子どもたちに褒めてもらえるような気がします。

本を読みました、と、保育園からも講演依頼が来ました。午前中親たち、午後職員で、というのが嬉しい。ほぼ、同じ話です。

来月は、保育士会の研修会でも話します。「ママがいい!」を読んで、頷き、もう一度基本に返り、子どもの最善の利益を考えましょう、と、呼んでくれたのです。

ありがとうございます。

どうぞ、よろしくお願いいたします。

 

(講演依頼は、matsuikazu6@gmail.com までどうぞ。)