男女平等とは?

今週アップした松居和チャンネル第20回。
テーマは、
男女平等とは?
    ~日本は125位、先進国で最下位。順位落とす~
です。
 去年、「男女平等、日本125位=順位落とす、先進国最下位―国際調査」〜政治や経済の分野で遅れが目立ち、先進国では最下位だった〜、という、意味不明の「国際調査」があって話題になりました。
 日本が125位という数字が提示されると、「じゃあ、いいことに違いない」と思います。😀様々な視点、観点から、日本は人間社会、「国」としては、世界で一番いい国、と思っているからです。(両親に育てられる子どもが多く、子育てにとって安全、だからです。)
 この「国際調査」では、政治や経済の分野に進出する女性が少ないことが順位を落とし、前の年から、9位も下がっている。
 それは、日本の女性たちの意志だ。優しさ、かもしれない。母性がこの国を救おうとしている、と感じます。
 (欧米の物差しなど、海に捨てて仕舞え、と思います。)
 政治や経済に参加することの反対側に、「利他の具現」とも言える「子育て」が位置している。
 仏教は、「欲を捨てることに幸せを見つけなさい」と教え、聖書も、「貧しき者は幸いなり」、「幼な子が来るのを止めてはいけない。天国はこのような者のためにある」と表現します。
 幼児たちは、人類を調和と、落ち着き、に導くために存在する。
 150年前に、西洋人たちが見た日本に、今の世界の混沌を鎮める「答え」がある。
 『私は日本が子供の天国であることをくりかえさざるを得ない。世界中で日本ほど子供が親切に取り扱われ、そして子供のために深い注意が払われる国はない。(モース)』(「逝きし世の面影」渡辺京二著)
 西洋人がそれを発見し、日本人が、それを捨てようとするのは、あまりにも馬鹿らしい。そう思うことが、私に、本を書かせたり、チャンネルで発言させたりしている。
 最近の、市場原理で混乱している西洋人が作った「平等」の物差しなど、気にする必要は全くない。無視していればいいのに、欧米コンプレックスの学者たちは、「日本は、遅れている」と、まだ言う。
 男女平等を目指し、父親たちに「子育て」を押し付け返すのなら、素晴らしい。でも、政府の姿勢は、平等に「子育て」を回避し、それを、完全に人材が不足している、保育や、学校教育に押し付けようとしている。
 「出産で退職する女性は年間20万人。経済損失は1.2兆円(第一生命経済研究所)」という報道が以前ありました。
 母親が乳児と一緒にいたい、そして、乳幼児は母親と一緒にいたいだろうと想像する、利他の「土壌」を「損失」と捉える。愚かさの金字塔、人間性の喪失、母子分離に拍車をかける「研究発表」を、正論のように報道するマスコミがおかしい。
 今回は、ジェンダー(性差)についても話しました。
 ジェンダー(性差)を手に入れた時に、生物は、「死」を手に入れた。
 次の命を残し、自分は死んでいく。
 ジェンダーは、次の世代に「場所」を譲る、「利他」の心そのものです。
 ジェンダーフリーという言葉には、「死」から、逃れようとする気配がある。逃れられないものなのに。
 指針となるのは、幼児たちの「ママがいい!」という叫び、です。
 そして、
 政府が作った、「なるほどBOOK」という、作為的なパンフレットの表紙を、最後のページに載せました。
 その図式から、「ママがいい!」という子どもたちの悲鳴は聞こえてこない。これほど子どもたちの気持ち、願いを無視したパンフレットはない。
 0歳児は、ハイハイしながら、自ら笑顔で、保育園には向かわない。
 この表紙が表すのは、「専門性」で子育てができると言う学者の誤魔化しと、子どもたちの願いを知ろうとしない政治家や行政の怠慢、そして、保育業者たちの「欲」。
「みんなが、子育てしやすい国へ」という言葉の罠で、子育て放棄、愛着障害、いじめ、不登校が広まっていったのです。
(先週は、会津の、どんぐり山こども園へ行きました。三度目ですが、前回行った時は、園庭にまだ「線量計」が立っていて、放射線の数値をチカチカ計っていた。安全な数値なのですが、風が吹くたびに変わるので、ちょっと不気味でした。
 その側で、講演の後、父親たちとバーベキューをしました。
 コロナのせいで、園における父親たちの集まりの伝承が途絶え、それをもう一度やり直すために、再び、私が呼ばれた。母親の方が多かったですが、それでも、一世帯一人ずつ、場合によっては交代で、聞いてくれました。来れなかった人が見れるように、ビデオに撮って、園の連絡ページにアップしてもらいます。
 「ママがいい!」は、すでに園の貸し出し文庫に入っています。
 このチャンネルのことも、見て、市議とか市長に推薦してくれるように、頼みました。
 全ての園で「親父の会」を作って、「絆のつくり方」伝承していけば、その地域の学校の雰囲気がずいぶん良くなるのですが、政府の口車に乗って、サービス、サービスと、子どもを集め、他人任せにする親を増やしている園もあります。
 どこの園に行くか、で一家の人生がまったく変わる時代になってきました。それに気づいている人が少ない。破綻しかかっている「義務教育」が心配です。)
(講演依頼は、matsuikazu6@gmail.com までどうぞ。)