ちくちく言葉の破壊力 ~それに立ち向かう「詩の力」~#2

「ちくちくことば」の続き、一歳児を担当している、保育士からの告発です

●お昼。

お代わりした子の口いっぱいにおかずが入ってた。いっぱいすぎて声もでない。自分で入れたのか入れられたのか?担任4人のうち2人に罵られていた。

「お茶でながしこんじゃえ!」と。

「自分でお代わりしたいっていったんだから、ちゃんとごっくんしてね!」

「まだ、食べてないの!」

「まただ。」などなど。

口をこじ開けられた隙間からお茶を入れられる。もう、おかずが隙間無くぎっしりで、喉をつまらせてしまうのではないかと心配するほど。

担任が別の事に気をとられた隙に、口から出させて、ごちそうさまさせる。

それに気づいた担任が「そうやってもらうの待ってたんでしょ」という。。。

(この日はBちゃん。よくあるのは、BちゃんCちゃんDちゃん。他にもたまにそうなる子もいる。)

(ここから私です。)

保育士による「ちくちくことば」の問題、これは「些細なこと」ではないのです。

(0、1、2歳保育を、もしやるなら)その全てと言ってもいい。

三歳までの脳の発達に影響を及ぼす、後天的な条件と、先天的な条件がその場で交差する、あってはならない一瞬の出来事が、仕組みによって日常化していく。

こうした意地悪な言葉が保育室で生まれる「原因」は、人間性の崩壊という面では、かなり決定的で、この環境が将来につながる「因縁」は深く、果てしない。

手が足りないから、では済まされない。

保育士だってイライラする、では許されない。

すぐに何らかの方法で正されなければいけない。それをしないと社会という仕組みから「人間性」が欠けていく。

012歳児を持つ母親の八割を働かせる、という受け皿確保のための規制緩和によって、こうした瞬間が広がり、学童保育、放課後デイ、児童養護施設と、あらゆる現場で増えているのに、国は、保育分野は「良質で低コストのサービス(中略)を国民に効率的に提供できる大きな余地が残された分野」(日本再興戦略)などと、学者や起業家の絵空事を鵜呑みにし、母子分離政策を止めようとしない。親心を、人材では補えない。

この種の光景は、実は、繰り返し見ていた保育士が、ある日突然起き上がれなくなるほどの破壊力を持っているのです。

第9回 松居和チャンネル

ちくちく言葉の破壊力

~それに立ち向かう「詩の力」~

https://youtu.be/rJ8jEo6JdWA

保育士の研修に使います、という報告や、学童保育の指導員たちに見せます、というメッセージが次々に来ています。小学校の先生にも、ぜひ、見ていただきたい。「ちくちく言葉の破壊力」と検索すると、すぐに出てきます。

拡散、よろしくお願いいたします。