(こんな文章を、Facebookを介していただきました。)
📚福音館書店 松居直さんお別れの会・その後
2月22日に行われた「松居直さんお別れの会」に参列させていただいたことは、以前にも投稿しました。
東京の如水会館で行われたこの会は13:00からの開式だったため、少し時間に余裕を持って出かけました。
11:30頃、会館に到着。
バスを降りると、ふと物々しい警備が目に入りました。
とは言え、政府要人に付いているような屈強なSPではなく、どこか物腰の柔らかい(けど明らかに警護とわかる)SPで、何があるの?と不思議に感じていました。
如水会館のレストランで昼食を摂り、少し早いけど、もう会場を見られるかな?と階段に近づくと、SPに止められます。
「失礼します。もう少しお待ちください(ニコ)。」
お別れの会の会場は階段を上がった2階。
「あ、申し訳ありません。」と、その柔らかな対応に、こちらもやんわりと応えて待機することにしました。
時間となり、会場で献花を手向け、松居直さんの人生の足跡を記したパネル展示に見入っていると、どこからか「先ほど、上皇后様がいらしてたみたいですよ。」との声が耳に入ってきました。
なるほど、それでSPに制止されたわけか、と一人納得。
ひと月半ほど経った4月の半ば、知人から「女性セブン」(4月6日号)にこの時の様子が書かれていることを教えてもらいました。
記事中には美智子上皇后様が絵本に親しまれ、児童文学にも造詣が深かったことが記されています。
私は個人的にも美智子様の詠まれる和歌が好きで、歌会始では一番に目を向けています。
「ある時は私に根っこを与え、翼をくれました。(中略)
読書は私に、悲しみや喜びにつき、思い巡らす機会を与えてくれました。
本の中には、さまざまな悲しみが描かれており、私が、自分以外の人がどれほどに深くものを感じ、どれだけ多く傷ついているかを気付かされたのは、本を読むことによってでした」
記事中にある、このスピーチの心境は東北の震災時に詠まれた歌の中にも表れていたことを思い出しました。
誰彼をもってしても代替することのできないお立場でありながら、人としての心に深く想いを馳せる美智子様と、あの時間をご一緒させていただいたこと、あらためて素晴らしい会に参加させていただいたご縁に、心から感謝いたします。
子育ては、自分をも育てる時間。
子どもとの向き合い方は、すなわち自分との向き合い方でもあるように感じます。
0歳の子からも様々な学びや、生きるエネルギーをもらえる、そんな謙虚な心を常に持っていたいものです。