保育の深さ/選択肢のない幼児のために(けやの森学園)

 来週講演に行く、けやの森幼稚舎・保育園から「自然の教室」というカリキュラムが送られて来ました(ひとなる書房)。感動。

 保育はここまで出来る。
 保育=子育てを通して信頼がどう作られるか、という視点で私は発言してきたのですが、共励保育園の積み上げとごっこ遊びも凄いですが、けやの森学園の保育もまた別の観点で感動しました。大自然との関係が凄いです。

 けやの森学園のホームページを見ると、園が、いま私たちが一番必要としている小宇宙でもあるかのように、もしこれが全国の園の標準だったら、とかなわない夢にドキドキします。父の会から学童まで、「幼児と自然」という昔なら当たり前の風景が一つの柱としてあるからこそ、これほどまとまって来るのでしょうか。
 自然の中で得る感動を園長先生が信じています。直面する様々な問題に、幼い頃の自分の感動体験を重ねて考えているのでしょうか。カリキュラムの写真を見ていると園長の信心の中で、子どもたちが神のように遊んでいる感じです。

 年に一度の共励保育園の保育展に行ったり、けやの森のカリキュラムを読んでいて、保育はここまで深い、出来る、やっている園長がいる、とつくづく思います。
 平行して存在する東京都のスマート保育、家庭保育室。この格差、意図の差は異常です。おかしい。幼児たちに選択肢がないだけに、国がもっと真剣に保育の大切さを考え、国の土台、魂のインフラ施策として認識してほしいと思います。

251.jpg