都知事選・ツイッターから・「できちゃった結婚」

都知事選で、主要候補者みんなが「待機児童をなくします」と、叫ぶのです。その「叫び方」を聴いていると、それが票を取るための「手法」になっている気がします。それが社会正義になっていくような気がします。恐ろしい気がします。その先にいる012歳児の気持ちや願いなどは誰も想像しない。そして、保育士不足のおり「不可能」か、保育の質を下げるしかない待機児童解消方法を、子どもが育ってゆく時間の質などほとんど考えずに候補者たちは、安易に、本当に軽々しく言うのです。増田候補などは、「杉並区はよくやっています」と言うのです。岩手県で保育士たちがどれほど苦しんでいるか。公立の保育士の週休二日が壊されそうになっているのです。子どものことを考えたら、自ら壊すしかないところまで園長たちは追い込まれている。それを、「成果」のように言うのです。

公園に保育園を建設するという区のやり方に反対する母親たちの叫びを、ほぼ無視した状況で、杉並区長は、自分が正義だと言わんばかりの顔で待機児童対策を進めています。来年四月までに2000人の「受け皿」を作る、緊急対策だというのですが、四月に必要な「受け皿」の数は区の想定でも600人弱(現在150人くらい)、二つの公園に保育園を建てなくても、残りの公園以外のところに建てる保育施設で1500人分くらいは四月までに確保できる。それなのになぜあの公園に、いま建てなければいけないのか。住民の声に耳を貸そうともせずに強引に進めなければならないのか、皆目理解ができません。とてもいい公園です。周囲に児童館がないので、本当に子どもたちの集まり場所になっていて、夏やすいなど、親も「公園に行ってらっしゃい」と自然に言える、誰かが見守っている公園なのです。

http://kazu-matsui.jp/diary2/?p=556

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(ツイッターから)

保育園!!!私たち声を上げます! @hoiku_kokkai 

お子さんを亡くして、まだ気持ちの整理がついていない、とご遺族のお父さん。ここに来るのも勇気がいったけど、闘わなくてはいけない!という思いで来てくれたとお母さん。もう、あかちゃんにちゃんと向き合えない保育園なんてダメ!基準緩和で危険な保育園をつくってはダメなんだ!という思いです!!

松居 和 @kazu_matsui 

数年前千葉で保育士が園児虐待で警察に逮捕され、園長が取り調べに、保育士不足で辞められるのが怖くて注意できなかった、と言ったことが新聞報道された時に、なぜ国はブレーキを掛けなかったのか。警告はあちこちで発せられ、小さな悲鳴は聴こえている。それでも未満児50万人の受け皿を目指すのか。

 

「できちゃった結婚」

「できちゃった結婚」という言葉がありますが、聞くたびに嬉しくなります。「できちゃったら」結婚する。それが責任です。こういう言葉がある国は、やっぱり世界で一番安全な国なのです。

欧米では出来ちゃっても結婚しない男が3割から5割です。犯罪率も日本の20倍から30倍です。男女が協力し、一緒に子どもを育てるという意識が、欧米に比べ、まだこの国には奇跡的に残っている。本当の意味で、「男女共同参画」のお手本のような国です。http://kazu-matsui.jp/diary2/?p=1047

哺乳類の一員として、「男女共同参画」の第一番は「子どもをつくること」、そして第二は「子どもを育てること」です。ある市の男女共同参画の会に招かれて2時間講演したのですが、千人を超える人たちから、びっくりするほど盛大な拍手をいただきました。

親心がなんとなく社会に満ちることの大切さを言い続けて25年になります。正念場に来ています。

児童養護施設や乳児院はいっぱいで、児相の機能が限界を超えています。地域によっては、保育所が「親子を十時間でも引き離すため」仮児童養護施設のような役割を果たさなければならなくなっています。家族の絆が薄れ、ここまでの家庭崩壊を予測出来なかった老人介護の仕組みも予算的に危険水域に入りました。こんなことを続けていたら、学校がもたない。社会福祉全体が間もなく限界にきてしまう。家庭が崩壊した後に社会福祉が崩壊する、これが先進国が直面する最悪のシナリオです。

自分で主張することができない0歳児は母親と一緒にいたいだろう、と想像することが、人間性の第一歩。人間社会に自然治癒力、自浄作用が働くはずです。

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