シャクティもう、来ています。

シャクティの娘たちが日本に来ています。

久我山の一軒家に合宿しています。古い古い、不思議な空気を持ったこの家を私たちはシャクティハウスと呼び始めました。家番のエリックと猫のメイビーがそれまで二人で住んでいた家に、いま、シャクティの娘たちが住んでいます。ご飯をつくって、お茶を入れて、踊りを踊って暮らしています。
歓迎会にはシャクティ久我山応援団の団長の山田順子さんを筆頭に、懐かしい面々、新しい面々が集まりました。ノブ君のディジュリドゥー、雲竜さんの笛の演奏がありました。

出生届の出ていない娘たちの出生証明書をとるのに時間がかかりました。新しく来るはずだった娘たちのうち3人は、ついにとれませんでした。両親が裁判所に行って証言し、小学校の成績表を提出し、それでも間に合いませんでした。出生証明書がないとパスポートがとれません。カースト制や娘たちの現実を自分の現実として受け止めます。
一つ悲しい事がありました。
カーストを越えた恋愛をすることがいかに危険か。それを身近に感じる出来事がありました。私たちは来日メンバーの一人を直前に失いました。大人しく無口な彼女は、心の奥底で誰よりも真剣に闘っていたのでしょうか。日本で踊るシャクティを見ながら、彼女の顔を思い出します。何度も何度も思い出します。
私に色々教えてくれるソウバさんが、インドにおけるカースト制やダリットの人々に対する差別をなくすために必要なこと、として言っていたのが、教育、富のわかちあい、そして、恋愛結婚、でした。
それを進めるために厳しい道のりが続いています。悲しい道のりでもあります。倒れていく仲間もいるのです。知識としてはわかっていても実感出来る事はなかなかなかった。それが、いま感じられます。
人間はなぜ踊るのか、これが私の作ったドキュメンタリーのテーマでした。
みんなで輪になって踊る。それが、すべての解決策なんだろうな、と強く思います。
今日の公演は、浦和のはとり幼稚園です。心から輪になって踊れる場所です。
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