前回、子どもの貧困などあり得ない、「大人たちの心の貧困」が問題なのです、と書きました。
大人たちの心の貧困を招いたのは、(待機児童が2万人にも拘らず)、あと40万人乳幼児を保育園で預かれば、女性が輝く、ヒラリー・クリントンがエールを送ってくれました、と首相が国会で言った、男たちの浅はかな経済論です。
母親から子どもたちへの「優しさの伝承」を断ち切り、親心を耕す乳幼児の天命を消していった。
それをして、経済が良くなっても、並行して、不登校児童や児童虐待が増えては、この国のためにはならない。義務教育を崩壊寸前にしておいて、株価とか、グローバル経済などにうつつを抜かしている、マネーゲームに取り憑かれた男たちが、保守だとか、愛国心と言ったって、まるで信用できない。
11時間保育を「標準」と名づけた時点で、化けの皮は剥がれている。本当に国を愛するなら、政府の母子分離政策と徹底的に闘ってほしい。
保育界が一つになって幼児たちの願いに耳を傾け、「子ども優先」の引き金を引けば自浄作用は必ず働く。幼児たちの力を信じるしかない。そこに賭けるしかないと私は思っています。