不思議な場所で、父、妹と、三人講演

 

父に来た「お悔み」のメッセージの中に、長野県の茅野、諏訪地方で長い間「絵本」の読み聞かせを普及させるために活動してきた人たちからの「感謝」の言葉がありました。

人生は様々に重なります、生きる動機がその重なりに映し出される。そして、励まし合い、助け合います。親が子どもに読み聞かせをする、その体験は、人生を変えるだけの力がある。

情報ではないのです、体験なのです、大切なのは。

 

私たち一家には馴染みの深い、特別な縁を感じる辺りです。私も、茅野市の行政アドバイザーをやっていたことがあり、50回くらい、父は多分それ以上講演に行っていたはずです。テーマは違いますが、言っていることは底辺でつながっている。

御柱祭り、に招かれ、森の中に縄文のビーナスも居たりして、その辺りには不思議な、長く続く、気配があって、コミュニケーションの主題となるべき、「神」がいます。

 

縄文のビーナスがある美術館は、しーんとした落ち着きがあって好きな場所です。こういう場所に子育て支援センターをつくればいいのです。駅前よりは不便かもしれませんが、ここまで親子でやってくる、その道のりにも意味があるはず。子育てには、森の音、川の音もいいはずです。

古い神社に、どぶろく祭りもあります。

父と私は、一緒に講演することは数回しかありませんでしたが、一度だけ、妹も混じえて、この地で、三人で講演したことがありました。

(一般に、この三人がつながっていることを、知らない人の方が多いのです。)

 

妹は、小風さち、といい「わにわに」という絵本のシリーズが有名で、独自の世界を持っている人です。私は、講演に行って、妹のサイン本を頼まれたことがあります。

その時の三人講演の、記念すべきチラシがあります。

父は八十五歳になっていました。

受け継がれた「時間」で、どこまで、何ができるのか。混沌とした保育や教育界の現状を見すえながら、考えます。

 

 

 

一月二十二日(日)午前5時から、と二十八日(土)午後1時から、NHK Eテレ こころの時代 アーカイブ「言葉の力、生きる力」で、父が出演した番組が再放映されます。ご覧になっていただければ、幸いです。

(妹について書いたブログは:http://kazumatsui.m39.coreserver.jp/kazu-matsui.jp/?p=4312)