サウンド・トラックCD/Legend of the fall 果てしなき想い

 私が以前尺八を吹いたサウンドトラックの中で、一番気に入っているのが、ブラッド・ピット主演の「Legend of The Fall」。共演がアンソニー・ホプキンス、エイダン・クイン。監督はエド・ズウィック。音楽はジェームス・ホーナーです。このCDは映画がもう20年以上前の映画であるのに、いまだに手に入ります。それくらい音楽がいいんだと思います。

imag es.jpeg
訴えかけてくるものがあります。映画のテーマ、背後にある自然と魂の関係に作曲家や演奏家の心が反応しているのかもしれません。
 オーケストラはロンドンシンフォニー・オーケストラ(LSO)で、アビーロードかAirスタジオで録音したのだと思います。一ヶ月ロンドンに滞在し、ミックスまで付き合った作品です。ミックスの時にジェームスが、音楽と映像を一緒にプレイバックしながら、泣いていたのを思いだします。他にもLSOと共演した作品には「ウィロー」「マスクオブゾロ」があります。ですが、サウンドエフェクト的な役割りが多いこれらの作品に比べて、「レジェンド・オブ・フォール」は三つあるテーマの一つを尺八で吹いているので、サントラの中ではやはり一番好きです。いまだに、よく車の中で聴いています。英語版のライナーノーツに監督のエドが私のことをわざわざ書いてくれたのも嬉しかった。ストーリーの中で、アメリカインディアンの魂が漂うところに尺八が出て来ます。お薦めです、絶対。音楽だけCDで聴くのもいいです。
 この映画の中には、言葉を介さない会話がたくさんあって、その部分を風景や沈黙、そして音楽が少し離れた次元で語るのですが、一体感を感じることが生きることなのだろう、と思わせます。
 幼稚園や保育園を使い、男たちに、自分の中にいる3歳4歳、神だったころの自分を思いださせる、そのための一日保育者体験、と私は言ってきました。それを思いださせてくれる、一番の伝令役が幼児なのだろう、という考え方のもとに。
 昔、幼児園や保育園が無かった時代。男たちは年に数回、祭りの場で、幼児期の自分がまだ居ること、全て自分次第だということを確認していた。祭ることで人間は安心する。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です