溝井英一朗君の「海を渡ったLD王子」講演会を聴いてきました。

 発達障害((AD/HD+?)を持った青年、溝井英一朗君が自らの障害体験を、小学校の時の不登校からカナダ留学まで、様々な経緯とともに熱く語る「海を渡ったLD王子」講演会を聴いて来ました。ご両親の溝井夫妻とは長くお付き合いさせていただいていて、誘われたのです。英一朗君の説得力、抜群でした。本人が説明するからこそ理解できる、発達障害の「感じ」。そして「苦労」。教師、必聴でした。

 でも、やっぱり溝井夫妻の温かさ、強さ、そして優しさかな、鍵は。
 特に、母は強し。
http://tulip.main.jp/news.htm


 「海を渡ったLD王子」講演のDVDをもらえることになっています。発達障害を理解すること、(まあ、人間は全員軽度の発達障害で、それを個性と呼ぶわけですが)それが教育現場にひろがっていかないと、信頼関係の希薄さが、ますます荒れた環境を教室に生み出していきます。ちょっともう限界に来ているような気もしますが、DVDを、まだ知人がたくさんいる埼玉県の教育委員会に持って行ってみようと思います

 英一朗君のアシストに尽力した発達障害支援アカンパニストの柳下記子さんが、私が東洋英和女学院の短大保育科で教えていたときの教え子だったことがランチの時に判明してお互いびっくり。久しぶりに、現場で奮闘している教え子と話をしました。二十年前の授業を褒めてもらい、かなり、かなり嬉しかったです。

 溝井夫妻に、講演開催のお祝いに、八島太郎さんの絵本「からすたろう」をプレゼントしました。気に入ってくださると良いのですが。
 八島さんはもうずいぶん前に亡くなった絵本作家、絵描きさんです。ロサンゼルスで私も俳句の会などに参加して、かなり長く交流のあった方です。日系人で初めてアカデミー賞を「砲艦サンパブロ」で受賞した俳優のマコさんのお父さん。マコさんとも、East,West Playersというアジア系アメリカ人の劇団の公演で、私が音楽を担当したりして交流がありました。
 「からすたろう」は、戦前の日本の田舎の学校のはなしですが、とても不思議な、いまならLDと呼ばれるのかな、という少年と素晴らしい教師のはなしです。アメリカと日本の両方で賞を受賞しています。好きな絵本です。他にも八島さんの絵本では「あまがさ」という作品があります。これもいいです。

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