ロータリークラブでの講演と園長先生たち

 茅野市の諏訪大社ロータリークラブで講演しました。会員の方たちは揃いのエンブレムのついたブレザーにネクタイをきちっと締めて前の列から順番に座っています。一般参加も可能だったので、その後ろに保育園の園長先生たちが座っています。園長研修会や親たちへの講演会で私の話を一度聴いたことのある方たちが、もう一度と集まっていました。茅野市周辺の市町村からわざわざ聴きにきて下さった園長先生たちもいました。二つの集団の違いがこれほどくっきりハッキリしている講演会はいままでなかったような気がします。ロータリークラブ集団は全員男性、園長集団は全員女性、ビジネスをして来たひとたち、保育をしてきたひとたち。しかし、年齢は近いのです。

 講演翌日、園長先生集団の代表的存在の方から電話をいただきました。ロータリークラブ男性集団が感性豊かに、時に大笑いしながら、、「保育、子育て、親心、祖父母心」の話や一日保育士体験の話を聴いているのを見て、園長先生たちがとても嬉しそうでした、ちょっと子どもにも見えるあの男性たちの反応を見たのがとても良かった、安心した、という報告でした。
 ひょっとすると、男女で一緒に子育てをし、大笑いしながら心を一つにするということが本当は簡単で、充分可能なんだ、という証明の瞬間だったのかもしれません。それが園長先生たちには嬉しかったのだと思います。こういう時代だからこそ、子どもたちのために、この国の将来のために、自分自身をより深く体験するために、経済競争の次元ではなく、もっと古い時代の感性で、男女が年齢を越えて、幼児を眺め心を一つにすることが望まれているのだと思いました。違った選択肢を選んで異なる道を歩いた人間たちが、お互いにホッとする風景がもっと生まれなければいけないのでしょう。
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